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「ひとり老後」の楽しみ方
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生き方・教養
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はじめに

『「ひとり老後」の楽しみ方』
[監修]保坂隆 [発行]PHP研究所


読了目安時間:4分
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 ふと、まわりを見まわして、「ひとり暮らしの人がよく目につく」と感じたことはないだろうか。


 人は、たいてい家族と暮らしているというのが、これまでの日本社会の通念だった。だが、その通念はもはや古いのかもしれない。


 すでに、日本では単身世帯が家族世帯を上回り、いまや「ひとり暮らし国家」といってもいい状況になっている。


 なかでも急速に増えているのが、ひとり暮らしシニア、つまりひとり暮らしの高齢者だ。


 平成二十年版『高齢社会白書』によれば、現在、高齢者(六十五歳以上)のうち、男性の約十人に一人、女性は約五人に一人はひとり暮らしである。しかも、今後もこの傾向は加速するばかりという。


 女性のほうが寿命が長いこともあるのか、男性の多くは「自分は妻に()()ってもらう」、つまり、人生の最後までひとり暮らしとは無縁だと思い込んでいる人が少なくないようだが、それは甘いのではないだろうか。


 非婚のままシングルライフを重ねていく男性は、これからも増えるだろうし、「定年退職の日、妻が差し出したのは離婚届だった」という、予期せぬ熟年離婚が待ち受けている可能性もどんどん高くなっていく。ひとり暮らしシニアになる可能性は女性にも男性にも等しくある、ということだ。


 非婚や離婚が増えているのだから当たり前なのだが、ひとり暮らしシニアは誰もが老後に経験する、ありきたりのライフスタイルになるといえるかもしれない。


 ひとり暮らしの老後というと、これまでは「介護をしてくれる人がいない」とか「孤独死」という、うら寂しいイメージがつきものだった。


 だが、このイメージももう古い。


 ひとり暮らしをするシニアの四人のうち三人は、「日常生活に満足している」と答えているのだ。


 ひとり暮らしは寂しい反面、このうえなく自由で風通しがいい。その風通しのよさはこたえられない。


 誰に気がねなく、文句をいわれることもなく、好きな生き方・暮らし方を楽しめる日々は、最高に心地いいものだ。


 人間は生まれるときもひとり、死んでいくときもひとり。家族や親しい人に囲まれて死の床についていようが、死んでいくのは自分ひとりである。こう考えてくると、ひとり暮らしは、人本来のあり方といっても過言ではない。


 だったら、ひとり暮らしをわびしいとか、つらいものと思わずに、「せっかくのひとり暮らしだ。めいっぱい楽しもう」とポジティブに考えてはどうだろう。


 最近、「ひとり暮らしの本」がたくさん出版されている。そのほとんどは、ひとり暮らしの不安や問題点をクローズアップした構成になっている。


 だが、本書ではまったく反対に、「ひとり暮らしを大いに楽しむ」ことに焦点を当てている。


 もちろん、ひとり暮らしをスムースに進めるためのいろいろな情報、支援が必要になった場合はどうするかという実用的な情報もふんだんに集めてあることはいうまでもない。


 なぜなら、ひとり暮らしには備えが必要だからである。


 さらに、ひとり暮らしとは、孤立することではないと考えた。むしろ、これからのひとり暮らしシニアは、社会にしっかり組み込まれ、人と人、人と社会のネットワークの中で生きていく姿勢が求められるだろう。


 こうした発想の人が増えれば、ひとり暮らしのシニアを支えるシステムはきめ細かになり、もっと心強い味方になっていくはずだ。


 じつは、高齢者のうつの多くは、「孤立感」が原因になっていると考えられる。ひとり暮らしであれば、いっそう周囲と融和しながら生きる姿勢が大切なのである。


 情報的に孤立することも、避けなければいけない。必要とするサービスもシステムも必ずあるはず。ないというのは探し方が足りないか、見当ちがいの方面を探していると思われる。



 本書では、ひとり暮らしのシニアのために、まず毎日を思いきり楽しんで生きるための発想のヒントをまとめてみた。


 さらに、ひとり暮らしシニアを支えるさまざまな方法や情報をできるだけ収集し、詳しく紹介していく。



 なお、法的、金銭関係の情報は編集部の協力を得た。


 これらの生活術や情報を駆使して、人生の終盤にやっと手にした、誰にも邪魔されない日々を徹底的に楽しんでみよう。


「終わりよければ、すべてよし」



 人生もまた、同じではないだろうか。



 平成二十四年六月

保坂 隆 

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