呉 民主党政権時代の平成二十二年八月十日、日韓併合百年にあたって菅直人首相(当時)が発表した「談話」も、事実に基づく姿勢とは程遠い、日本側の自虐的な歴史観に基づくものでした。
談話はまず、日韓併合条約について条約締結以後、日本の〈植民地支配〉についてこう述べています。
〈三・一独立運動などの激しい抵抗にも示されたとおり、政治的・軍事的背景の下、当時の韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました〉
ここには、過酷な帝国主義時代に生きざるを得なかった当時の日本人の苦悩はまったく汲むことなく、日韓併合は全面的に日本側に非があるという韓国側の立場を認める姿勢がはっきり出ています。