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ニューヨークで暮らすということ
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1 ニューヨークはどんな街か

『ニューヨークで暮らすということ』
[著]堀川哲 [発行]PHP研究所


読了目安時間:21分
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ニューヨークの5つの街

 旅行者がニューヨークと聞いて、すぐ思い浮かべるのは、マンハッタンの摩天楼であろう。しかし、マンハッタンはニューヨーク市のほんの一部である。ニューヨークの人間の大半はマンハッタンとは違う地区に暮らす。

 マンハッタンの北には、ブロンクス地区があり、イースト川を越えて東にいくと、クイーンズとブルックリンがある。南に下がり、フェリーに乗ると、スタッテン島である。なお、ハドソン川を西に渡れば、そこはニュージャージー州となる。

 ニューヨーク市の人口はいまは800万を超えるであろうが(不法滞在者も膨大にいるので実態はもっといるが)、参考までに、1990年のデータを使用してみると、各地区の人口と人種構成は表6のようになっている。



 マンハッタンは狭い(東京の世田谷区程度の大きさである)。それに、最近は特に、家賃も高い。マンハッタンに住める人というのは比較的恵まれた人々である。そんなにリッチでなければ、ニューヨーカーは普通は、ブルックリンとかクイーンズにアパートを探す。そこにいけば、家賃はマンハッタンの半分か三分の一である。あるいは、安全性を犠牲にすれば、もっと安く住むことができる。ブルックリンのポーランド人コミュニティに暮らす(不法滞在者の)X君のアパートは、月200ドルである。

 そういうわけで、移民集団の多くは、ブルックリンとかクイーンズに定着することになる。ブロンクスも安いけど、しかし、ここ、特にサウス・ブロンクスは全米有数の危険ゾーンである。人種的には、プエルトリコ、カンボジア、バングラディッシュ移民のコミュニティがある。ここに暮らせば、あなたは毎晩、銃声を子守歌がわりにして、ベッドにつくことになろう。日没後に歩くことは、かなりの覚悟が必要である。もっとも、これはブルックリンやクイーンズ、それにマンハッタンの下層地区でも同じである。

 しかし、最近、特にブルックリンには、マンハッタンの「ヤッピー」(Yuppie=Young+Urban
+Professional。ウォール街あたりの投資会社、法律事務所で大金を稼ぐ、比較的若い階層)たちが進出している。年俸10万ドルを超える連中である。マンハッタンは極端な住宅不足で、だいたい空き家がない。で、彼らはブルックリン地区に進出するのである。おかげで、そのあたりの家賃も高騰、いまではブルックリンの一部地域も高家賃地区になりつつある。おかげで、低所得者階層は追い出され、ブルックリンとかクイーンズの安い地域に移動することになる。
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