教会も商売
ブラジリアンのネットワークを考える場合、教会はけっこうキーポイントのひとつとなるようだ。ヒスパニックの宗教は主としてキリスト教である。ドリスはカトリックであったが、突然、プロテスタントに改宗した。親はいまでもカトリックである。私なんかには、カトリックであろうがプロテスタントであろうが、同じにしかみえないが、ドリスにとっては、決定的な違いがあるらしく、カトリックをいまでは憎悪している。カトリック系の教会をみると「この悪魔の宗教がどうのこうの……、ああ、いまわしい邪教が……」とおぼしき言葉をはき、一刻も早くこの場を離れたいという様子である。そこまで嫌わなくてもいいだろうが、と言いたくなるが、まあ、これは近親憎悪の一種かな。だって、仏教には文句は言わない、というか、正確に言えば、まったく関心ないし、知りたいとも思っていない。たぶん、最初から「問題外」なのであろう。
さて、この熱心なプロテスタントのドリスちゃん、ニューヨークではどうするか? ニューヨークにもプロテスタントの教会はいっぱいあるけど、ドリスにとっては、そんなものはないのも同じである。