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ニューヨークで暮らすということ
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雑学
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3 マルクスなんか知らないよ──アメリカ左翼の風景

『ニューヨークで暮らすということ』
[著]堀川哲 [発行]PHP研究所


読了目安時間:11分
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ニューヨークのヘラー先生

 私のアメリカでの滞在資格は、ニュースクール大学の客員研究員というものである。これでJ1ヴィザというのをゲットしたのである。

 2000年の3月末、ニューヨークはケネディ空港に到着。2年間、この街で暮らす予定できた(残念ながら、予定が変わって1年ということになったけれど)。外国に長期に滞在するのは、今回がはじめての経験である。

 ニューヨークにした理由は、半ば学問的なもの、半ばはニューヨークへのミーハー的な関心である。

 ニューヨークのニュースクール大学にはアグネス・ヘラーという哲学者がいる。彼女はハンガリーの出身で、G・ルカーチという高名な哲学者のお弟子さんであった。ハンガリーが共産党独裁の時代に、彼女を含めたルカーチ周辺の学者たち(ブダペスト学派という)は、より民主的な社会主義を希望して言論活動をしていた。共産党はこういうことを許さない。それで、ヘラー先生も、仲間と共に、国外に追放されたのである。1973年のことであった。その後、ヘラー先生はまずオーストラリアのシドニー大学で教鞭をとり、そして、ニューヨークに移ってきたのである。ニューヨーク生活はもう20年近くになるはずである。

 私はヘラー先生を直接知っていたわけではない。しかし、学生時代からルカーチやヘラー先生、それにブダペスト学派の人々の本は読んでいたから、それなりの関心はあった。
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