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脱「臆病」入門
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生き方・教養
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1 つい、尻込みするのは「自己中心性」のせい

『脱「臆病」入門』
[著]松本圭介 [発行]すばる舎


読了目安時間:4分
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◆あなたは臆病? それとも慎重なだけ?


 「臆病」の厄介なところは、気付かないうちに私たちの日々の判断に影響を与え、瞬間瞬間の幸せを損ねてしまうことでしょう。

 自分が「こうしたい」という気持ちが、「でも、うまくいかなかったら……」という不安に隠されてしまい、本当は望んでいない方向に物事を進めてしまう。

 心が臆病になっているときほど、こんなふうに「気持ち」と「行動」が離れることが頻繁になり、そのたびに大なり小なりの苦しみが生じています。

 その結果、日常的に自分をすり減らし、不満が膨れあがっていくばかり。


 ときどき、物事に臆病になっている人が「臆病じゃなくて慎重なだけ!」なんていうこともありますが、実は慎重であることと臆病であることはまったく違います。

 辞書にはこうあります。

 臆病……ちょっとしたことにも怖がったり尻込みしたりすること。

 慎重……注意深くて、軽々しく行動しないこと。

 ぱっと見では慎重なのか臆病なのか区別がつきにくいかもしれませんので、ちょっと具体的な例を見てみましょう。


 たとえばあなたが人見知りな人だったら、こんな場面で臆病を自覚しやすいのではないでしょうか。

 職場に普段あまり接点のない同僚がいるとしましょう。社内でも仕事ができて気配りもよく、男性からも女性からも人気者の同僚。でも、なかなか個人的に話をする機会もないし、相手が自分のことをどう思っているのかも分からない。

 そんなときどうなるか? 臆病心に負けてしまうと、たまに話しかけられたりしたときなど、相手のことを意識しすぎて、びくびくおどおど、挙動不審になってしまうかもしれません。

 「嫌われたらどうしよう、おかしいと思われたらどうしよう」という恐怖が心を覆ってしまいます。かぁーっと緊張してしまって、言いたいことも言えず、相手の言葉も落ち着いて聞けません。

 「相手に見られている自分」に気を取られすぎて、明らかに相手への注意力や思考力が落ちてしまっています。緊張すればするほど動きが固くなって、ふだんでは何ともないようなところでも、誤解を与えたりします。

 そして、こんなふうにうまくいかなかったときのことが、後になって折に触れて思い出されてしまい、相手と接することがどんどん怖くなっていくのです。

◆すべては「自分を守りたい」気持ちから


 根底にあるのは「自分の価値を認めてほしい」「自分を守りたい」という人間の根源的な性質、「自己中心性」です。

 自己中心的でない人間など、まずいません。すべての人は、程度の差があるだけで、多かれ少なかれみんな自己中心的。

 しかし困ったことに「価値を認めてほしい」とあまり強く思うと、他人からの評価が気になって、かえって尻込みしてしまうようになる。

 「自分を守りたい」と思えば思うほど、心を開くことを怖れて内に閉じこもる。 極端に失敗を恐れるようになり、「うまくできないかも」と感じた瞬間、「じゃぁやらないでおこう」と短絡的な判断をしてしまうようになるのです。


 その点、「慎重」は違います。

 慎重とは、目の前のことに注意深くなること。したがって、このケースで言えば、意識は自然と自分よりも目の前の相手に向かって集中していきます。

 相手のコンディション(今、楽しいのか、イライラしているのかといったこと)にも気を配ることができますから、状況に応じた対応が取りやすくなりますし、とりとめのないおしゃべりの中からでも、相手の趣味とかよく行く場所とか、次につながる話を引き出していくこともできます。

 つまり、慎重であるということは、それだけ多くの情報を受け取りやすいということであり、物事を進めるうえで、適切な行動を取りやすくなるのです。臆病の正反対といってもいいくらいでしょう。



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