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凛(りん)とした生き方
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生き方・教養
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12 知的に成長し続けることをめざせ

『凛(りん)とした生き方』
[著]金美齢 [発行]PHP研究所


読了目安時間:4分
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「自分を持つ」ことなくしては、人も自分も幸福にすることはできない。確固たる「自分」を持っていることが、「いい女」の必要条件。

 先の章で私が言いたかったのは、このことだ。

 では、どうしたら「自分を持つ」ことができるようになるか。自分を持ちつつ、他の人やものから刺激を受け、成長し続けるにはどんなことが大切か。

 この章では、そのことを探っていこうと思う。
「自分を持つ」ということは、価値基準が自分の中にちゃんとある、ということだ。

 さまざまなメディアからさまざまな人が情報を提供している現在は、情報が多すぎるゆえに自分を持ちにくい時代と言えるように思う。

 見聞きした情報を整理して、自分の価値観の中に組み込んでいくことができなくては、情報に踊らされることになる。未消化の知識や情報はかえって自分の価値観をぐらつかせる。
「いい女になるには内面を磨け」ということはよく言われることだが、たんに知識や情報を増やすだけではなく、それらを「消化」して初めて、自分を磨くことにつながる。

 さて、その「消化」を助けるのは何か。

 キーワードは「好奇心」だ。
「なに、なに? それってどういうこと?」
「どうして、そうなったわけ?」

 と、知りたがる気持ち、つまりが知的好奇心が情報や知識をぐんぐん吸収する原動力になる。


 ところで、日本の女性ぐらい知的に成長したいと思っている人は、世界を見渡してもそうはいないのではないかと思うことがある。

 地方の講演に行くと、あらためてそのことを実感する。

 以前、福岡県の宗像(むなかた)というところに行った。博多駅から急行電車で二十五分ほどのベッドタウン。そこで「むなかた自由大学」(当時、現在は「むなかた市民大学『ゆめおり』)という市民のための講座が開催され、私は講師として招かれた。

 人口数万人(当時)の市なのだけど、自由大学に参加した人の人数を聞いて驚いた。二千五百人の方が参加しているというのだ。そのほとんどは家庭の主婦のように見受けられた。

 人口比率からすると、すごいことだと思う。

 北海道の稚内にも、市民大学がある。そこでは、一年に八回のコースを組んで、全部参加すると皆勤賞が出る。約二千人の受講者を擁する旭川青年大学も市民によって運営されている。北海道でもっとも長い伝統を誇る江差(えさし)地域大学(当時、平成十八年終了)では、人口一万二千人ほどの町で会員が七百人を超えたこともある。

 地方都市に限らず、都会でも女性を対象にしたカルチャースクールは大変な盛況のようだ。

 これほどたくさんの女性が自分を知的に磨きたいと思っている。また、その環境も整っている。

 実に恵まれた国だと思うし、知的好奇心旺盛(おうせい)な女性が多いことは、それだけでも素晴らしいことだと思う。

 ただ、私はちょっと残念だなと感じることがある。みなさん、まじめで勉強熱心なのだが、「受け身」なのが惜しい。

 メモを几帳面(きちようめん)に取ってはいても、自分から進んで疑問点をぶつけたり、問題を提起したりということが少ないように見える。

 講演という形式上、聞いているほうが受け身になるのはある程度仕方がないとは思う。でも、講演のあとに質疑応答の場はある。

 そういうときは、もっと積極的であっていいし、もっと好奇心のままに、いろんな質問をしたほうがいい。
「受け身」ではなくて、「私はこのことを知りたい」「もっと、この件について聞きたい」と、自分の好奇心を表に出して参加する。

 そのことが知識や情報を「消化」するコツだと思う。

 おとなしくて行儀のよい「お勉強好き」より、自分の好奇心を積極的に追求する「知りたがり」の人のほうが、実は知的に成長し続ける人になれるのだ。
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