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骨抜きにされた日本人
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政治・社会
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十五、「民主的」な精神的武装解除

『骨抜きにされた日本人』
[著]岡本幸治 [発行]PHP研究所


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 精神の領域にまで

 これまで活字メディアを中心として、占領軍がいかなる検閲を日本の新聞、雑誌などに加えていたかを検討してきた。
「検閲」とは何か。「信書や出版物・映画などの内容を強権的に検査すること。思想統制の手段となる。日本国憲法はこれを禁止」と、『広辞苑』には書かれている。

 しかし、日本国憲法が施行され、「この憲法が国民に保障する基本的人権は,侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる」(第一一条)と謳いあげて「思想及び良心の自由」(第一九条)、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由」を保障し、検閲を禁止し、通信の秘密は侵してはならない(第二一条)と明文をもって定めてからも、この「思想統制の強権的手段」は、堂々とこの国で行われていたのである。

 これまで扱ってきたいくつかの事例は、占領下で「表現の自由」がいかに制限されていたかを具体的に知るためのものであったが、これは占領行政にとって都合の悪いことを公表させないという意味で、GHQにとっては防衛的な性格のものであったとすることもできよう。ところが、アメリカの対日占領の際立った特色は、さらに踏みこんで日本の「思想・良心の自由」までコントロールしようという先鋭的な攻撃的性格を備えていたところにある。
「民主と平和」を掲げた一見ソフトタッチの占領政策は、じつは精神の領域にまで立ち入って価値判断を左右しようという一神教的(キリスト教的)な自己拡張的・「強権的」性格を有していた。

「太平洋戦争史」観の注入

 敗戦の年の十二月八日、すなわち真珠湾攻撃の日をわざわざ選んで、十日間にわたりすべての全国紙に連載されたものに「太平洋戦争史」がある。
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