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荒野(あらの)の宗教・緑(みどり)の宗教
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生き方・教養
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4 中世カトリックの栄光と死の思想 ─生者と骸骨─

『荒野(あらの)の宗教・緑(みどり)の宗教』
[著]久保田展弘 [発行]PHP研究所


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国家宗教としての変容


 律法を厳格に守ることを義とするよりも、人間の救済に主眼をおいたキリスト教は、使徒たちの活動によって、二世紀半ばごろには地中海沿岸の商業都市を中心に広まっていた。

 すでに紀元前に三九巻から成る『旧約』が、ヘブライ語原典からコイネー(「共通の」を意味する)・ギリシア語によって書かれていたが、『新約』二七巻も同じく、当時、東地中海地方の共通語であったコイネー・ギリシア語で、紀元一世紀の終わりには編纂されていた。

 しかしパウロを含め、多くの使徒たちがそうであったように、初期キリスト教は殉教の歴史であった。もとよりこの殉教は、イエスの十字架上における死を思うとき、誰もがそれを受け()れようとした、熱烈な信仰ゆえの行動にちがいなかった。

 パレスティナにおける、イスラエル民族の宗教であったユダヤ教社会に生まれたイエス・キリストの福音を信じる新たな宗教。その教えは、超越的で権威として天上にあった神により、律法をもって拘束されてきた人々には、神がもっと身近な世界にあって、自分たちの代わりに罪を背負って、死をも受け容れてくれた方なのかもしれないという思いを抱かせたにちがいない。
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