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荒野(あらの)の宗教・緑(みどり)の宗教
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生き方・教養
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2 孤独に徹する ─世間を見る智慧─

『荒野(あらの)の宗教・緑(みどり)の宗教』
[著]久保田展弘 [発行]PHP研究所


読了目安時間:7分
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徹底した孤独から生まれる慈しみのこころ


 釈尊の入滅後に編纂された『仏伝』は、一様に釈尊その人を神格化し、超人化して伝えている。ここには誕生から入滅にいたる超越的な存在とその行動をうかがうことができるが、これはあくまで釈尊への帰依者による尊崇の思いの反映にほかならない。

 では弟子や多くの帰依者、さらに時代をへて生身の釈尊を知らない人々にとって、釈尊とは何だったのだろうか。

 釈尊の最晩年の遊行を記したパーリ文の『マハーパリニッバーナ経』(中村元訳)にもたどることができるように、入滅の直前までつづけたその遊行には、アーナンダ(阿難)ひとりをともない、行く先々で食の供養は受けるものの、野に伏すことも多い、けっして大僧団のリーダーといった人に想像されるような、多くの弟子たちにかこまれた華やかなものではない。むしろここには、老いて行くわが身を偽ることなく吐露する気弱な老人がおり、耐えがたい病身をおしてなお、求める者に教えを説く誠実なひとりの老行者の姿がある。
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