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2022年、「働き方」はこうなる
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序 章

『2022年、「働き方」はこうなる』
[著]磯山友幸 [発行]PHP研究所


読了目安時間:16分
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 今から十年後、人工知能(AI)やロボット、インターネットなどの情報通信技術(ICT)が劇的に進歩を遂げ、世の中は一変しているに違いない。いったい十年後の社会はどんな風景になっているのか。まずは、のぞいてみよう。


十年後、風景がまったく変わる


 関東と関西を結ぶ大動脈である新東名高速道路の最も左側の車線は「無人トラック優先路線」になり、大型の長距離トラックが連なった「コンボイ」が一定速度で走っていく。運転席には誰も乗っておらず、インターチェンジそばの運送会社のターミナルまで自動運転されていく。二〇二〇年に運用が始まった時には、まだ先頭のトラックと最後尾のトラックには監視役として運転手が乗っていたが、二〇二二年の商業化以降は、それも徐々にいなくなった。


 町中の宅配も、無人化の試みが進んでいる。一戸建ては自宅前に専用ボックスを設置すれば、宅配便を無人車が運んできてボックスに納めていく。新築されたマンションには水道管やガス管のような配送管が設置され、自宅の玄関内まで様々な荷物が届く。地域の大型スーパーが配送管と直結したサービスを始め、野菜などの食料品はネットで注文すると一時間もしないで届くようになった。


 タクシーは、利用者の需要が多い都市部こそ変化のスピードが遅いものの、人手不足が深刻な地方都市では「無人タクシー会社」がサービスを開始している。ロボットに行き先を告げるだけで目的地まで連れて行ってくれるので、便利だと好評だ。高齢のドライバーばかりになった都心部では、「無人タクシーの方が安全安心だ」という声が日増しに強まり、無人タクシーの導入が大きな議論になっている。


 外食チェーンの姿も大きく変わった。低価格が売り物だった牛丼チェーン店では、調理から配膳まで全てがロボット。人工知能の第一人者である東大教授が若い頃からのライフワークとして取り組んできた研究が結実し、得意客の顔を認知したロボットが、その人の好みの味付けに調理した牛丼を出してくるようになった。


 十年前、「深刻な人手不足」といわれた業界ほど、変化のスピードは速く、大胆に変わった。単純な作業やAIが認知しやすい作業の多くが、一気にロボットに置き換わったのである。



 まだそんな変化の(きざ)しは見えない、という人もいるだろう。だが東京オリンピック・パラリンピックの喧噪が去った二〇二二年には、変化が一気に表面化するに違いない。


 イノベーションによる変化のスピードは猛烈である。ヤフー・ジャパンのチーフ・ストラテジー・オフィサーである安宅和人氏が、二〇一七年二月に経済産業省の産業構造審議会で提言した「シン・ニホン」のプレゼンテーションの中には、一九〇〇年と一九一三年のニューヨーク中心街の写真が対比されている。わずか十三年の間に、馬車ばかりだった目抜き通りは、T型フォードなどの自動車で埋め尽くされるようになった。

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