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マネジャーのための 出世の教科書
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はじめに

『マネジャーのための 出世の教科書』
[著]藤本篤志 [発行]すばる舎


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 私は、少年時代を大阪の交野(かたの)市というところで過ごしました。


 大阪府民ですらその存在を知らない人がいるほどマイナーな町でした。ところが、歴史的には桜で有名な場所だったようです。鎌倉時代初期の頃に編まれた『新古今和歌集』のなかに、当時の著名な歌人である藤原俊成の詠んだ歌が残っています。

「またや見む交野のみ野の桜狩り花の雪散る春のあけぼの」


 たしかに、交野市は京都と奈良の県境に面しており、昔は交野が原と呼ばれ、皇室の遊猟地とされていた記録があるので、その桜たるや絶景だったのでしょう。少年時代の記憶として、満開の綺麗な桜が今でも脳裏に残っています。


 その交野市にもうひとつ、伝説的なものがあります。それは「天野川」です。あの七夕の天の川にちなんだ川です。


 市内の倉治という町に織姫をまつる機物神社、対岸の枚方市に「牽牛石」と呼ばれる石があり、織姫と牽牛(彦星)が1年に一度逢うための逢合橋(あいあいばし)という橋が実際に架かっています。


 私の家の前に長い急坂があり、その急坂を登り切ったところにその天野川がありました。子供の頃、その急坂をよく登りました。


 子供の足では相当大変な坂だったのですが、天野川を見るために必死で登ったものです。おそらく何の楽しみもなかったら、無理して急坂を登るようなことはしなかったでしょう。高い所に登ったら、そこから平坦な道を歩くのはラクに感じたものでした。


 人生も同じです。


 サラリーマン生活という長い道のりの途中、何度も急坂にぶち当たります。若いときには何も考えずに急坂にぶち当たるたびに登り切るでしょうが、だんだん処世術を身につけるにしたがって、急坂を避けるようになってきます。


 いつの間にか、困難の向こう側にあるトキメキを探すことを忘れ、無難な道ばかり選ぶようになります。


 そのような処世術を繰り返していると、やがて平坦な道さえ疲れやすくなり、あげくの果てに、適当に手抜きをしたり、休んだりするようにさえなってしまいます。とくに、マネジャーになったとたんにプレーヤー時代のがむしゃらさが引っ込んでしまう人が多いものです。


 ところが、先行き不透明な現代は、平坦な道ばかり進んできた人々が生き残れない時代になってきました。生き残れなければ、道を歩くこともできません。


 これからの時代、マネジャーが生き残るためには、マネジャーになってからも急坂を登り続けなければなりません。そのために、マネジャーとしてどのように振る舞うべきか。安全な道ばかり行くマネジャーより、出世を目指して急坂を登っているマネジャーのほうが輝いて見えるでしょう。


 なぜなら、急坂を登り切ったところには、私たちの願いを受け入れ、人生を輝かせる天の川が待ち受けているからです。
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