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異説で解き明かす近現代世界史 〈経済〉から見えてくる歴史教科書のウソ
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歴史
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はじめに 「勝者が書いた歴史」が覆い隠す真実

『異説で解き明かす近現代世界史 〈経済〉から見えてくる歴史教科書のウソ』
[著]菊川征司 [発行]イースト・プレス


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 歴史学者として名高かった京都大学名誉教授、故(あい)()(ゆう)()は〈歴史に対する評価には、つねに「勝者の都合(ビクトリー・ジャスティス)」という力が強力に働き、そのため後世、(ゆが)められた史観を真実と信じこまされる宿命がつきまとう〉と語っています(故(わた)(なべ)(しょう)(いち)著『日本史から見た日本人・昭和編』(しょう)(でん)(しゃ)の推薦文)


 我が国の古代史は勝者によって書かれました。すべては「印象操作」にすぎません。


 いわゆる戦前の皇国史観をつくりあげる土台になった二つの書のうち、()()()は天皇に献上され、()(ほん)(しょ)()は天皇の命で(へん)(さん)が開始されたことで、両方とも天皇家を正当化する内容になったのは当然の成り行きといえます。しかし、そのころの日本各地には独自の文化圏を築いた豪族たちがいました。()()には天皇家と日本各地の豪族とのかかわり合いや争いが天皇家の側から見た見解で記録されています。したがって、記紀を()()みにして、これらの豪族の側から見た見解──いわゆる異説──に目を向けないでいると、日本の古代における真の姿は見えてこないことになります。


 勝者に都合よく書かれているのは、古代日本の歴史書だけではありません。


 一七六〇年代に英国で始まった産業革命以後の近代史、現代史にもその傾向が顕著に見られ、学会のいうことそのままの偏った史観では出来事の片面しか見えません。


 米国三大放送網のひとつCBSの元社長リチャード・サラントは、「我々の仕事は、人々が知りたいことを報道するのではなくて、人々が知るべきだと我々が決めたことを報道することである」と述べています。彼がいう、報道内容を決めている「我々」が一般大衆に「偏った近代史、現代史」を与えている人たちです。彼らの動きを阻止しようとした人は過去に存在しましたが、大きな勝利に至らず、今のところはエスタブリッシュメント(既存支配層)と呼ばれる「彼ら」が勝者といわざるを得ません。


 ところが、二〇一六年から一般大衆が既存支配層に反旗を翻し始めたことが顕著になりました。同年、国民投票によって英国のEU(欧州連合)離脱が決まったこと、ドナルド・トランプが米国大統領に当選したことは、その表れにほかなりません。この動きがどこまで大きくなるか、どこまで既存支配層の陰謀を阻止できるかはまったく不明ですが、二〇一七年三月二十日、グローバリズム推進のリーダー的存在デービッド・ロックフェラーが百一歳で天寿を全うしたのは、何かを示唆しているのでしょうか。


 いい機会なので、近代以降の歴史的出来事における「彼ら」の足跡を再検証してみたいと思います。正史と違うことは異説と呼ばれ、得てして世間から冷たい目で見られがちですが、正史を知ったうえで異説を検証していくと、出来事をより大きな観点から見ることが可能になります。


 本書では我々の知る歴史上の個々の出来事を「通説」として取り上げます。それに続く「異説」では、歴史上の人物の知られざる言葉や、一般には知られていない出来事などを取り上げ、「解説」において異説に関する具体的な事実や状況を紹介します。

「通説」「異説」「解説」のそれぞれの項において出てくる人物名や語句で、その項の内容をより深く理解するために重要なものは太字とし、その解説を当該項の「Keyword」に配しました。

「異説」で取り上げたことの多くは、会田のいう「勝者の都合」によって我々一般大衆には知らされなかったことです。知らされなかった事実に隠された理由や経緯を探ると、一般大衆が怒りの刃を向けたエスタブリッシュメントの所業が見えてきます。


 文中の為替レートは、明記した箇所以外は一ドル=百円としました。


 インターネット索引は、[*1]のようにして、巻末にアドレスを書き、短い解説をつけたものもあります。



平成二十九年初夏

(きく)(かわ)(せい)()

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