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生き方・教養
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終 章 「大衆個人主義」克服のために

『人はひとりで生きていけるか』
[著]小浜逸郎 [発行]PHP研究所


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反省されない「権利」、ばらばらな「欲望」
「本書は、政治について書かれた本ではない」と最初にことわりながら、どうしても政治について、とくにおかしな法制度が次々に成立したり考案されたりする現代の動きについて多くのページを費やすことになってしまいました。いきおい、現政権である民主党政権への批判に偏している印象を与える結果となったかもしれませんが、もちろん、それ自体が本意ではなかったのです。

 にもかかわらず、もしそのようになってしまったとすれば、それは、著者である私自身にとっては、むしろ一種の「情勢への敗北」を意味すると言ってもよいかもしれません。

 というのも、政治というものは、いつも、人間や社会についての深い思想を水で薄めて俗流化することによって、目下の現実にあわてて間に合わせるものだからです。それは本当は理想を必要としていて、まさにその現実化を目標としているのですが、人間を扱うその手法の宿命的な性格によって、理想そのものを歪曲するか、次元を低くするような仕方で利用することしかできないのです。

 ですから、思想的な本を書こうと思っていた著者が、現実政治のあり方があまりにひどいので、ついその情勢の分析や批判に足をとられてしまったのだとすれば、それは一種の「ミイラ取りがミイラになる」(てい)を示したことになります。

 そこで、終章に臨んで、もう一度、叙述の体勢を立て直し、社会全体の傾向としての「大衆個人主義」を克服する道の思想的なヒントだけでも提供できればと思います。


 もともと個人主義という概念は、集団主義という概念と対立させて用いられたり、より古くは国権主義と相容れない概念として考えられてきました。
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