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なぜ飼い犬に手をかまれるのか
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ガとヒグラシと

『なぜ飼い犬に手をかまれるのか』
[著]日高敏隆 [発行]PHP研究所


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 アメリカの進駐軍とともに

 日本の夏はセミの声で明け、セミの声で暮れる。

 本州の中部では朝四時ごろ、東の空がほんのり明るくなったかなと思うころ、ヒグラシがいっせいに鳴きはじめる。

 その時刻は日によってちがう。暦の上の日ではなくその日の天候によってちがうのだ。快晴の日は早く、空が雲におおわれている日は遅い。彼らは明け方の光の微妙な変化をしっかりキャッチしているのである。

 かつてぼくは、アメリカシロヒトリというガの研究をしていた。この小さなまっ白いガは、太平洋戦争が終わったとき、アメリカの進駐軍とともに日本に入ってきて、たちまちのうちに日本各地に広がり、幼虫の毛虫が桜や街路樹の葉を食いつくして大きな問題になった「侵入害虫」である。
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