ではビジネス書からはなにも得るところがないかというと、もちろんそんなことはない。わたしは以下のような言葉にはまったく同意するのである。
部下はあなたを、あなたが思うほど信頼していない。振り返って見よ。あなたは部下の信頼を勝ち得るだけの何をしてきたか。賞賛に値する高い実績を上げたか。難問解決の立役者であったか。社長に頼りにされる頭脳と腕前を持っているか。こうした“権威”がなければ部下は上司を信頼しない。ならばあなたは「自分は部下に信頼されていない」と思うべきである。それがどうだ。大半の上司が、自分は部下から信頼されていると思っている。