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感じる力 瞑想で人は変われる
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生き方・教養
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第四章 感覚と感性

『感じる力 瞑想で人は変われる』
[著]吉田脩二 [発行]PHP研究所


読了目安時間:20分
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 では次に感性とは何かを考えましょう。

 感性もまた思考と同じように、デジタルとアナログの往復運動をするのです。

一、感覚器と感性
「あの人は感性が豊かだ」、「芸術には感性が必要だ」などと言います。

 そこでの感性とは何なのでしょうか。

 感覚器を研ぎ澄ますとなぜ感性は豊かになるのでしょうか。


 そこでまず感覚器の説明です。

 感覚器は視覚・聴覚・味覚・嗅覚と触覚の五官であるのは誰もがご存知でしょう。

 そして身体感覚は触覚が中心となります。

 しかしこれまで触覚についてはあまり知られていませんでした。

 実は触覚はただ触れる、触れられるだけではないのです。

 ですから今では身体感覚は触覚だけではなく、体性感覚と呼ばれているのです。

 身体を意識すると何が起きるのか、それを知るにはこの体性感覚をよく知る必要があります。

二、体性感覚
 体性感覚にはいろいろな感覚がありますが、大別すると皮膚感覚と深部感覚に分かれます。

 皮膚感覚は触覚・圧覚・温覚・痛覚などをいいます。

 深部感覚とは筋肉、腱、関節など体内組織の感覚です。

 これらは視覚や聴覚といった他の五官とは大きな違いがあります。

 視覚は肉眼に限られており、見ることだけですが、体性感覚は多くの種類の情報を受容します。

 たとえば、触覚の受容器はマイスナー小体、メルケル盤、ルフィニ終末、パチニ小体、ピンカス毛盤、毛包受容器、自由神経終末と実に多様なのです。


 触覚だけでもこれだけあるのですから、他の圧覚・温覚などを合わせると大変な数になります。しかもこれらは全身に分布していて、数も圧倒的に多いのです。

 つまり体性感覚は、五官の中では飛びぬけて多くの感覚細胞を持っているのです。

 しかしこれらの情報が脳のどこでどう処理されているのか、よく分かっていないことがあまりに多いのです。

 ですから身体を意識する意味を知るためには、もっと体性感覚が解明されなければなりません。


 ところで触覚について、近年新しい所見が明らかになってきました。

 岩村吉晃の『タッチ』(医学書院)は、この種の専門書としては大変分かりやすく書かれています。
“これまで長い間感覚をまったく受身の過程として捉えてきました。この考えが現代に根強く受け継がれています”“しかし容易に理解できるように、感覚は決してそういう受動的な過程ではありません。体性感覚とくに手の場合は、こちらから外界にさわりにいくわけですから、もっと能動的な過程なのです”

 そこで「アクティブタッチ」(能動的触覚)という新しい概念が生まれました。

 つまり外界を認識するのに、こちらから外界に働きかけていくことが大切である、環境に主体的にアクティブに働きかけることによって、はじめてわれわれは世界を認識できるというのです。


 さて次は感性とは何かに移りますが、その前に触れる・触れられるの関係であるマッサージについてのべておきましょう。

三、マッサージ
 ヨーガと坐禅は一人でするものですが、次に施術者がクライアントの身体に関わるものについて考えておきましょう。

 日本でも古くから按摩(あんま)があります。

 これは肩こりなどで筋肉をもみほぐすことを目的とすることが多いのですが、近年、流行しているマッサージは少し違います。

 たとえばタイ式マッサージ、アロママッサージ、エサレンマッサージなど実に多種多様です。


 ところで日本では主に美容を目的とする「エステ」がありますが、これはエステティックの略称で、「感性」の訳語なのです。

 ですから感性を重んじるマッサージを「エステ」と呼んでもいいのですが、ここでは混乱を避けてマッサージと総称しましょう。
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