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京都の壁
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歴史
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第一〇章 京都と自然

『京都の壁』
[著]養老孟司 [発行]PHP研究所


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京都に都が遷った理由



 都が遷る理由というのは、おおよそ資源の問題です。この点でいちばん詳しいのは竹村公太郎さんの著書で、平安遷都には水資源の事情があったと思われます。


 奈良盆地が資源的に行き詰まって、大阪に行こうとしたのですが、当時の技術では淀川水系を使うことが難しかったのでしょう。京都には地下水が豊富にあったという説もあります。それで結局、京都に落ち着いたわけです。鴨川もありますし、近くに琵琶湖もありますから。平安時代があれだけ続いたということは、京都を選んだのは相当賢い選択だったのでしょう。


 ただ、地下水があると、夏は温まるとなかなか冷えないので蒸し暑いし、冬は水が冷えてしまうから底冷えがします。だから京都の気候は相当厳しい。


 大津に都が遷った時期がありましたが、たぶん、琵琶湖に近すぎて、具合が悪いことがあったのでしょう。京都の資源が底をついたのが戦国時代の終わり頃で、そこで木曾川、長良川のいわゆる中京地区、名古屋が栄えました。


 非常に利口だったのが徳川家康で、関東に封じられたときに、江戸は利用できると気がつきました。江戸には利根川水系があり、未開発だったからです。


 都で重要なのは森林と流通。川を使うのは流通の問題です。今の高速道路にあたる流通の(かなめ)が川だったので、江戸の街をつくったときに、最初に江戸川の工事と利根川の工事を行っています。本来は東京湾に流れ込んでくるはずの水を、(ちよう)()のほうに流すようにしたのです。江戸に流れ込んでくる水の水位を調節しやすくして、四方八方に運河を張り巡らせたのです。

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