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働く女性 28歳からの仕事のルール
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ビジネス
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PART2 一人前のビジネスウーマンになる ! 6つの具体策

『働く女性 28歳からの仕事のルール』
[著]田島弓子 [発行]すばる舎


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……仕事は「なにを」やるかではなく「どう」やるか


1 「なにをやるか」より「どうやるか」を考える

◆あなたのキャリアは「今」つくられている


 ハワイのとある日本企業で、カジュアルな勉強会をしたときのこと。そこには「海外で仕事をしたい」という夢を叶えた営業職の女性がたくさんいました。皆モチベーションが高く、一所懸命仕事をしています。それでも彼女たちは、悩みを口にするのです。

「今の仕事は面白いけど、日本に帰ったら通用しないんじゃないか?」

「今は毎日、夢中でやってるけど、この仕事をずっとやっていて成長できるのか?」


 私は思わず、「全然大丈夫だから!」と大きな声を出しました。


 なぜ全然大丈夫なのか、ここまでお読みくださった皆さんにはもうおわかりですよね?


 前章で私の経験をお話しましたが、そこから導き出されたキャリアとは「つくるのではなく、つくられるもの」。そして、良いキャリアが「つくられる」ためには、キャリア・ドリフト期に、目の前の仕事にどれだけベストを尽くせるかがキーであるということ。


 したがって、それがどんな単純作業でも、意に沿わない仕事でも、一つ一つ全力を尽くして結果を出していれば、それが周囲の目に留まって(たとえDM発送作業でも!)、次のチャンスにつながっていきます。つまり、私たちは周囲から評価されることによって、次のキャリア・デザインの節目を手に入れているとも言えるのです。


 だから、あなたが自分のキャリアについてどれだけ真剣に悩んでいたとしても、目の前の仕事で結果を出すことができなければ、会社の目から見れば、上の空でサボっているのと同じ。次のチャンスはやってきません。


 まずは、与えられた仕事にどう向かっていくかです。どんな立派なキャリアを築いた人でもスタート地点は一緒、ここからすべてが始まっていると言えるでしょう。

◆「思考のベクトル」を、ちょっと変えるだけ


 しかし、これは「自分は何をしたいのか」とキャリアプランで悩んだり、人生について考えたりすることをやめなさいという乱暴な話ではありません。


 自分のキャリアについて考えることはもちろん大切です。しかし、それで目の前の仕事がおろそかになってしまっては、良いキャリアをつくることはできないということはもうおわかりですよね?


 また、前章で紹介した金井教授も仰っている通り、「自分の何十年にも及ぶキャリアを最初からデザインしようとするのは不遜」だということも、皆さんにはご理解いただいたはずです。


 つまり、これからお伝えすることは、決して自分の将来について悩むことをやめましょうということではないのです。そうではなく、「目の前の仕事」と「将来のモヤモヤ」は切り分けて考えましょうということです。


 とりあえず、モヤモヤは別の引き出しに入れておいて、一人のときにときどきそっと取り出してみるくらいにしておきましょう。


 そして、皆さんの思考のベクトルを、まずはモヤモヤにではなく、目の前の仕事に切り替えていただきたいのです(「将来のモヤモヤ」との向き合い方については、本書の最後にお話します)。


 皆さんの頑張りたいという気持ち、決して無駄にしたくはありません。そのためにも、今自分が何にフォーカスし、自分の思考エネルギーをどこに割くべきかを見直していただきたいのです。


 その答えが、目の前の仕事にベストを尽くすために「どうするか」なのです。

◆「目の前の仕事」がどんどん面白くなる!


 そうは言っても、中には「上司は現場をわかってくれていない」「どう考えても売上目標が高すぎる」と、どうしてもやる気が起こらない仕事もあるでしょう(私もたくさん経験してきましたからわかります)。


 しかし、これも「どうやるか」ではなく「何をやるか」でつまずいてしまっているのと同じこと。そこで立ち止まってしまえば、仕事を放棄し、成長のチャンスを逃すことになってしまうのです。


 そこで、皆さんがどんな仕事でも、前向きな気持ちで取り組めるようになるために、私がかつて実践してきた具体策を「一人前の仕事術」として、本章でお伝えしたいと思います。皆さんの仕事に対する真剣な思いを、正しい方向に向けるための具体策です。


 これによって「何をやるか」ではなく「どうやるか」に“思考のベクトル”が変わります。ベクトルが変われば、仕事に対する見方が変わり、どんな仕事でも成長の糧にできるようになります。


 そして何よりも実感してほしいのは、目の前の仕事から「やりがい」を見出せるようになること。違う言い方をすれば、やりがいというのは自分で「つくり出せる」ものなんだということです。


 働くって大変だけど面白い! その実感を得ることができれば、自ずと目の前の仕事を「どうするか」に夢中になる、そんなスパイラルが生まれるのです。

2 「一人前」とは、プロフェッショナルのこと

◆どんなときでも結果を出せる人がプロ


 まず初めに、仕事における一人前とはどういうことかを考えていきましょう。


 私が考える、仕事で「一人前」とは、「プロフェッショナル」であるということです。


 皆さんはプロフェッショナルというとどんな人を想像するでしょうか?


 プロのスポーツ選手は、その最たるものでしょう。結果を出して、お客様に喜んでもらうのが彼らの仕事。いくら真面目にトレーニングを積んでいても、試合で勝たなければ評価されません。そして、高熱があろうと、ケガをしていようと、試合に出なければならないこともあります。その厳しさを受け入れて、お客様のためにどんなときも結果を出すのがプロです。


 そして私は、ビジネスパーソンもプロのスポーツ選手と同様、どんな仕事でも考え方の基準は「自分がやりたいかどうか」ではなく、「相手が求めているかどうか」だと思っています。相手とは「お客様」「上司」「チーム」。皆さんが共に働くすべての人。つまり、仕事の視点を「自分」ではなく「相手」にフォーカスできるのがプロのビジネスパーソンだと思うのです。


 さらに私は、プロに正社員も派遣もバイトもパートも関係ないと考えています。DM発送のプロ、お茶くみのプロ、データ入力のプロ、営業のプロ、マーケティングのプロ、マネジメントのプロ……。


 プロフェッショナルな人たちは、どんな仕事でも当事者意識を持てるパワーを持っていて、相手のために結果を出し続けます。そんなプロと呼ばれることに、正社員も派遣も関係ないのです。


 こういう人が、会社から必要とされる人材ではないでしょうか。私もサラリーマン時代、今でも機会があれば一緒に働きたいと切に願う、プロのビジネスパーソンに何人も出会ってきました。

◆ポジションに関係なく成果を上げる人がプロ


 サラリーマン時代、「あっ、この子はプロだな」と感動した女性は、派遣社員でした。彼女の業務内容はチームの庶務。電話を取ったり、書類をコピーしたり、会議室の手配をしたり、営業部員の経費精算をまとめたりする仕事です。


 経費精算をまとめるなど、誰にでもできそうですが、そうはいきません。多忙な営業部員は精算の作業が面倒で、ついそれを先延ばしにします。忙しいと平気で半年分ぐらい溜める部員もいて困ったものでした。と言いつつ、上司でありながら同じように溜める私は、さらなる困ったちゃんでした。


 ここで、普通の派遣さんなら「定期的にきちんと出してください」と催促するだけでしょう。それだけでも仕事の責任は果たしていると言えます。「出さないんだったら仕方ない。べつに私の責任じゃないし」と主張してもその通りですし、責められることもありません。


 しかし彼女は、全員に経費精算を提出してもらうことが、自分に期待されている仕事であると心得ていたようでした。そして、ただ催促しても出さないことがわかった彼女は、ある日「私に全部レシートを渡してください」と申し出たのです。

「皆さんのレシートを整理して伝票に貼るところまで、私がやります。それをお渡ししますから、あとはシートだけ入力してください」


 少しも嫌みな感じはなく、「忙しいのはわかってるから助けたい。私ができることで役に立ちたい!」という気持ちが伝わってきます。「庶務なんてたかが雑用でしょう?」という派遣さんもいる中で、彼女はチームを観察し、「チームの一員として自分が役に立てることは何か、出すべき仕事の結果とは何か」を一所懸命考えてくれていたのです。


 ささやかなことでも、仕事の手腕はわかります。たとえば、会議室の確保。
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