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第三章 古いノートからの断片

『青春ノート』
[著]加藤諦三 [発行]PHP研究所


読了目安時間:13分
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    自分らしく


 今、自分の心をみつめて、正直にいうなら他人に認められたいという欲望が未だ少し働いている。

 しかし、他人に認められて、特別な人間であるという意識をもったらなんと不幸であるとも感じているし、有名になっても全く無意味だとも考えている。

 どうせ死ぬ。さわがれたって何になる。生き甲斐とは充実感だ。他人に騒がれたら悪い気はしないだろう。しかし、およそ生き甲斐を感じることとは程遠い。そして生き甲斐を感じないことでは、結局は不幸になる。


 同じモミジの木でも枝ぶりがちがうように、同じ人間でも性格がちがう。自分らしく生きればそれが一番いいのだ。自分の枝ぶりを大切にすることだ。


    行動と成果


 そのこと自体への喜びを大切にすべきだ。成果を期待してはならない。

 マラソンを、優勝しようとか有名になろうとか思ってやっている奴はいない。もしそうなったら、その時からそのランナーの不幸は始る。

 こういったからといって、決して夢がなくなるというのではない。“あの難かしい本を読んでやろう”という夢がある。それによってどうこうしようというのがくっついていない夢がある。自分なりの理論をつくろうという夢がある。

 その行動と成果を期待しないこととは、性の行為と同じである。


    学問


 教育とは、すでに大人になって社会をつくっているものが、自分達のその社会が新しい生命によっておびやかされないように、新しい生命が弱いうちにしつけてしまうことである。したがって知性的とか教養のあるとかいうことも、すべて自己保全に役にたつということである。

 人を殺すことを許すと自分も殺されるかもしれないから人を殺さないのだ。道徳も何もかも自己保全にすぎない。

 そして、いかにして自己保全が完全となるかについて努力するのが学問である。

 学問とは、自己保全を完成させるための知識である。法律も科学も……。

 そして常識にさからった行動をとらないのは、常識にさからって社会からはみだされるのをおそれるからである。


    人生


 人生とは何か?

 自分ははたして、正しい生き方をしているか? 人間らしく生きているか?

 人生の意味を常に考えながら生きているのでないならば、人間と他の動物との差は全くない。

 生きていることの意味、それを考えずに無意識に生きているなら、動物と全く同じである。

 犬も生きている。ヘビも鳥も生きている。
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