読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
50
kiji
0
0
1173835
0
[新訳]孫子
2
0
0
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
第5篇 勢

『[新訳]孫子』
[訳]兵頭二十八 [発行]PHP研究所


読了目安時間:7分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ

孫子いわく

 あたかも小部隊をみちびくように、大きなダムの決潰水(けつかいすい)のような大部隊を随意にみちびくことができますのは、司令者が、数を分けて掌握するがゆえであります。


 大部隊をまるで小部隊のように闘わせるのは、上官の命令が確実に部下によって実行されるからであります。

兵頭いわく

 号令信号(すなわち「名」)と、兵隊の動作実行(すなわち「形」)の1:1の対応関係を予め厳重に訓練しておいて、それが戦場において心手期(しんしゆき)せずして再現できるのでなければ、大軍の戦場統御は成り立ちません。

 これは今ではあたりまえのことでしょうが、シナの古代ではそうではなかった。日本など西暦660年代になって半島で唐軍の部隊単位の運動を見せられて驚愕させられていたわけです。シナのような「奴隷都市」は一つも存在しなかった日本では、ようやく近世の武田信玄と上杉謙信が、それにやや近い集団指揮の術を開発しました。「甲州流」が、江戸初期の「軍学」の基準点としてもてはやされた所以(ゆえん)であります。

 古代シナの〈奴隷監禁都市〉がスクウェアな隊列を生み出していたことに関しましては、旧著の『武都市宣言!』か『あたらしい武士道』をあらためてご参照ください。

 形とは旌旗(しようき)であり、名とは金鼓(きんこ)である――と註した曹操は、即物的でない抽象表記は苦手だったのでしょう。
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:2904文字/本文:3485文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次