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32 気まぐれに対する許容度の差

『世界の常識vs日本のことわざ』
[著]布施克彦 [発行]PHP研究所


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男(女)心と秋の空


 このことわざは、男の立場に立てば、「女心と秋の空」となり、女の立場に立てば、「男心と秋の空」となる。どちらが正しいのか。本来は、「男心と秋の空」だったそうだ。それでは男のほうが気まぐれかというと、そんなこともないだろう。男も女も、人間だれもが気まぐれな動物だと思う。

 外国では、とくに男とか女とかは言わない。気候風土が違うから、もちろん「秋の空」も出てこない。それでも、人間は気まぐれであることを意味する、似たようなことわざがある。「人は鳥が飛びまわるように移り気なものだ」というのは、ギリシャのことわざだ。フランスでは、「私たちは人に対しても、自分に対しても気まぐれだ」と言うそうだ。
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