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世界の常識vs日本のことわざ
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雑学
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『世界の常識vs日本のことわざ』
[著]布施克彦 [発行]PHP研究所


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 外国の流儀といえば、すぐに欧米的合理主義を思い浮かべる人は多い。でも、芯までその流儀に染まった社会が存在するのは、ほんのかぎられた地域でしかない。ヨーロッパも南部や東部に行けば、個人主義や客観的思考は薄れ、米州(南北アメリカ大陸)もメキシコ以南の広大な地域には別世界が広がっている。

 世界はむしろ、集団主義的生活を営み、主観や直感で判断したり行動したりする人びとの住む地域が大半をおおっている。日本もそのなかに入る。欧米的合理主義を口にする日本人は多いが、ひと皮むけば、本来の集団主義や主観性の強い思考行動様式がしっかりと身についている。

 ひと口に集団主義といっても、中身は多様である。血族、地域、宗教、職業、組織など、主たる帰属集団によってその中身は違う。主観や直感に頼る思考様式や行動様式も、民族の過ごしてきた地理的、歴史的状況によって中身は多彩だ。

 世界各国のことわざには、長年にわたる民族の生活感や人生感が染み込んでいる。だから、おもに欧米の価値観から成るグローバル化の影響を受けても、どの民族もみずからもつことわざと決別しようとはしない。

 日本人もこの列島に住むかぎり、状況は同じだと思う。本書であげた「世界どこでも理解されにくいことわざ」にしても、日本から消え去ることはないだろう。情報化によって世界の価値観を平準化する流れが生まれるいっぽうで、各民族の知恵を見なおす対流も生まれている。たとえ地域限定のことわざであっても、そこに住む民族にとっての大切なアイデンティティになる。

 筆者は本書を、長年にわたる海外体験をおもな材料として執筆した。もちろん、筆者は、世界全域、隅々までの事情に通じているわけではない。本書の記述は、国、民族、地域がかなり大くくりにされている。本書の記述と矛盾するような実情が、いくつもあると思う。もし読者のみなさんがそのような具体例を見つけられたら、ぜひご指摘いただきたいと思う。

 本書に登場する世界各地のことわざは、『世界ことわざ名言辞典』(モーリス・マルー編、田辺貞之助監修、島津智編訳、講談社学術文庫)を参考とした。

 本書の執筆にあたっては、PHP研究所新書出版部の林知輝氏に、構想の段階から種々の貴重なアドバイスを頂いた。あらためてここに、深謝申し上げるしだいである。


 二〇一一年十月
布施克彦 
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