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(2021/11/26 追記)

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獣神サンダー・ライガー自伝(上)
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Chapter.8 長期欠場

『獣神サンダー・ライガー自伝(上)』
[著]獣神サンダー・ライガー [発行]イースト・プレス


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トンガリコーンズ


──90年代の新日本ジュニアでライガー選手に世代交代を迫った選手についてお聞きします。まずは気の強さと鋭い打撃が持ち味だった(かね)(もと)(こう)()選手についてはいかがですか?


 彼はデビューした頃から動きにキレがあったし、先輩相手でもガンガン向かってきて。打ったら打っただけ響くタイプでしたね。一時期、タイガーマスクとして活動していたことについて、「金本はマスクを被ったから少し遠回りした」って意見も聞きましたけど、そういう挫折をバネにしたからこそ、そのあとの活躍に繋がったんだと思うし。若いうちは失敗したっていいんですよ。それを糧にすればいいだけの話であって、僕は過去を否定したら何も生まれないと思いますから。

──金本選手は92年3月1日に横浜アリーナで開催された新日本の創立20周年大会で、一夜限りのタイガーマスクに変身し、エル・サムライ選手の凱旋帰国試合の相手を務めました。その後、93年5月3日の福岡ドームで3代目タイガーマスクとして正式デビューし、ライガー選手に勝利。しかし、94年の1・4東京ドームでライガー選手に敗退した直後、リング上でマスクを脱いで。


 あの20周年のときは、僕がタイガーをやるっていう話もあったんですよ。でも、WCWの遠征が入っていたので金本に白羽の矢が立って。彼がマスクを脱いだときは、タイガーとしての限界を感じたってことでしょう。コッチとしてはべつに金本が目の前でマスクを脱いだところで驚きはしなかったし、僕のなかでは「オマエにマスクは似合わないんじゃないの? 手かせ足かせになってるんじゃないの?」っていう思いもありましたから。やっぱり、初代タイガーのインパクトが大きすぎた手前、金本もお行儀よくしなきゃいけないっていう気持ちは持っていたと思いますよ。僕の場合は先代がいなかったので、試行錯誤しつつも楽しみながら、ライガー像を築けたのに比べて、彼は偉大な初代の幻影と戦わないといけなかった。まあ、金本はタイガーのマスクと決別することで、レスラーとして覚醒していったと思いますね。



──たしかに金本選手はその後、IWGPジュニアヘビーのベルト獲得や、『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』優勝を成し遂げました。では、(おお)(たに)(しん)()(ろう)選手の印象は?


 大谷はすごかった! 若い頃から素質の塊でしたから。彼がデビューして1年くらいで『トップ・オブ・ザ・スーパージュニア』に出場したのも、僕が会社と「大谷を出しましょう」っていう話をした記憶があります。鉄は熱いうちに打てじゃないですけど、僕のなかではリングに上がればキャリアとか年齢とか関係なく、いいものはいいってことなんで。逆に言えばバリバリの30代で10年選手だろうが、ダメなものはダメ。それがプロの世界なので。そういう意味で大谷は機敏だし、とにかく持って生まれたプロレスセンスが抜群だった。そこは練習でどうこうなるものじゃないんですよね。同じ量の練習をこなしても、コイツはこれだけのものを身につけたけど、コイツはまだまだとか、そういうのはありますし。大谷の場合、その(てん)()の才に加えて努力もしてたので、そりゃ飛び抜けるよなって話で。

──プロレスセンスが重要なんですね。


 これは厳しい言い方かもしれないけど、やっぱりプロレスはセンスがないヤツはダメなんですよ。新日本は1回デビューしたら、基本的には毎年契約してもらえる。でも、「オマエごときが何を言ってるんだ」って思われるかもしれないけど、会社が「コイツは向いてない、センスがない」って思ったら、切ってもいいんじゃないかなって。野球だって3年目とかで芽が出なかったら、戦力外通告になるわけだし。

──プロというのは本来、そのくらい厳しいものである、と。

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