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(2021/11/26 追記)

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信用保証協会攻略完全バイブル
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はじめに

『信用保証協会攻略完全バイブル』
[著]篠崎啓嗣 [発行]すばる舎


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保証協会のことを知らずに利用するのは危険なことです!



 私は2010年に『信用保証協会完全攻略マニュアル』を出版させていただきました。本書は、そのリニューアル版となります。


 2010年当時、中小企業円滑化法が時限措置として取られ、融資のリスケジュールがそれ以前よりも緩和されていました。さらには融資も受けやすかった時期です。ですが、中小企業に対する融資=信用保証協会の保証付き、という認識が貸す側も借りる側も定着している時期でもあります。本来なら、保証を付けなくてもいい企業にも金融機関は保証を求めていたと感じています。これは良くない……という思いから、2010年に出版をさせていただきました。


 時は流れて2017年。中小企業円滑化法も終わり、金融機関の淘汰も進み、一見、金融機関と中小企業の関係は健全化したようにも見えます。しかし、ふたをあけてみると……まだまだ私としては納得のいかないことばかりです。まだまだ、信用保証協会第一主義で金融機関は動いています。


 保証を付けて融資を受けることが悪いことだとは言いません。ですが、正しい認識を得ているならば、というエクスキューズつきでのことです。企業経営者の方々に、改めて正しい情報を得ていただきたく、このたびリニューアル版を発行させていただきました。



 さて、信用保証協会……。この本を手に取ってくださる方なら、一度や二度ではなく耳にしている名称だと思います。


 いま現在、お付き合いがある方も多くいらっしゃるでしょうし、いまはなくとも過去にお付き合いがあったという方も多いはずです。


 銀行から融資を受ける中小零細企業の大半は、信用保証協会(以下、保証協会)の保証を受けることがまだまだ「通例」となっています。「通例」に従っていて本当にいいのでしょうか。何度でも申し上げますが、わかった上で「通例」に従うのでしたら、問題はありません。よく知らないけれど、「通例」だからと従っているのは、とても危険なことです。


 保証協会に保証料を支払って、銀行からお金を借りる。万が一、御社が返せなくなったとしても、いまなら銀行は御社に貸したお金の80%や100%を保証協会によって保証されることになります。念のためお伝えしますが、保証協会付き融資といっても、保証協会がお金を貸すのではなく、銀行がお金を貸しています。


 保証協会付き融資は、銀行にとってのリスクが極めて低い融資スタイルです。それなのに、銀行は「貸してやってる」と大きな顔をします。



 本当は、保証協会を付けなくても貸せる先だとしても、保証が付いたたほうがリスクが減るので、あえて保証を付けさせる。その保証料は銀行が払うのではなく、御社が払う。それは、いかがなものでしょう?



 銀行は御社が「知らない」のをいいことに、交渉のイニシアティブを握っています。「知らない」ということは、危険なことなのです。



 ところで、経営者の仕事って何でしょうか。


 売上を上げること、利益を出すこと、黒字化する具体策を考えることなど……数え上げたらきりがありません。それらはもちろん、経営者がやるべきことですが、最も大事で、誰も代わることができなくて、それができなければ会社がすぐにでも倒れてしまうこととは……。


 


 それは、資金管理です。


 いくら良い製品やサービスを提供していても、資金が順当に回っていなければ、会社は、やがて潰れてしまいます。


 会社が潰れて、一番困るのは、経営者です。社員でも取引先でもありません。だからこそ、会社が倒れないように、きちんと利益を上げて、資金管理をしなくてはなりません。



 資金管理をするということは、お金がきちんと回るようにすることです。銀行から1銭も借り入れることなく、全部自分たちのお金で会社が回っていければ、それに越したことはありません。


 でも、現実的には難しいことでしょう。


 だから、銀行からお金を借りて、借りたお金で商売をし、利益の中から借りた分を返済していくことになります。


 それでも、いいのです。


 経営者がしっかり管理をし、お金の出所となる銀行とも対等に交渉ができるのであれば。


 けれど、実際に銀行と対等に交渉ができる経営者は、100人に1人。いや、1000人に1人くらいです。



 銀行も、ビジネスです。タダでお金を貸しているわけではありません。


 御社は、タダでお金を借りているわけではなく、利息という対価を支払って、お金を借りています。


 銀行と御社は、対等なビジネス関係にあるわけです。


 けれど、なぜか対等にならない。


 なぜならば、銀行のことやお金を貸し出す仕組みを知らなすぎるからです。借り手はルールを知らずに、銀行とゲームをしているようなものなのです。


 銀行は、ルールを知らないのをいいことに、自分たちにとって都合の良いようゲームを進めているかもしれません。


 けれど、そのことすら、見抜けなかったら……。


 かといって、ルールを教えてくれない銀行を、責めるわけにはいきません。


 ルールを学んで、戦略的なゲームを展開しなかったほうにも、責任があるからです。


 ルールと仕組みを知っていれば、銀行との交渉でイニシアティブを握ることだってできるのです。


 イニシアティブを握れば、資金調達がもっと楽になりますし、資金管理はずっとうまくいくものです。



 私は、北関東の某地方銀行に10年間在籍していました。


 その間、8年半を融資渉外担当係として、中小零細企業の融資案件を取り扱う仕事をしていました。在籍中に扱った融資案件は800件をくだりません。


 銀行員時代に最も得意だったのが、信用保証協会関連の案件です。


 上手に使いこなせば、企業にとっても便利な機関ですし、また上手に「外せば」これまた企業にとって有利な取引ができるようになります。


 そんなふうに、上手な使い方や外し方を、毎日のようにお客様と一緒に考え過ごしていました。



 現在は、株式会社しのざき総研という財務コンサルティング会社の経営をしています。


 クライアントである日本全国の中小零細企業の経営者の方々と、どうすれば資金繰りをより良くできるか、ときにはどうすれば会社を潰さないで済むか、日々悪戦苦闘しています。



 銀行員時代も、いまも思うのは、経営者の方々が「知らなすぎる」ということです。


 言葉は悪いですが、それでは銀行にいいようにやられてしまっても仕方がありません。


 銀行員時代からいままでに、何人の経営者の融資相談に乗ってきたことか……。ざっと考えても3,000人は軽く超えると思います。ですが、その中で、保証協会についてきちんと知識を得ていた方は、皆無に等しい。99%、いえ、きっと99.9%の経営者社は、保証協会のことを知らなかったがために、損をしていることがあるのです。



 ぜひ、学んでください。


 そして、交渉のイニシアティブを握って少しでも安く調達して、効率的にお金を回して、どんどん会社を成長させていってください。


 そんな思いで本書を書きました。


 御社にとって、わずかばかりでもお力になれれば、幸せです。


篠﨑啓嗣

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