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作る前にコストダウンする技術
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ビジネス
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まえがき

『作る前にコストダウンする技術』
[著]西田順生 [発行]PHP研究所


読了目安時間:4分
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 今あなたの目の前には、コストダウンに関する本がうず高く積まれていると思います。しかしその大半は、大手企業の生産方式に関するもの、ムダとりに関するもの等々、現場改善を中心としたコストダウンが大半を占めていませんか?


 実は私もこれらの手法を用いて現場改善を実践してきました。


 しかし幸か不幸か、それをやればやるほど、現場以外に起因する問題に直面していったのです。


 たとえば、単なる安売り。


 前著『粗利を2倍にする価格決定論』(PHP研究所)でもこのことを書きましたが、値決めの仕組みがしっかりしている中で、「戦略的に安売りする」のであればまったく異論はありません。


 しかしながら私が見てきた多くの企業では、そうはしていなかったのです。これといった明確な戦略もないまま単純にお客様の指値を受け入れ、「あとは現場でなんとかコストダウンしてくれ。お客様の要求だから……」といった企業が跡を絶たなかったのです。


 もちろんお客様の要求価格や市場価格に合わせるように、コストダウンしていかなければなりません。


 しかし大切なことは、同じ100円で値決めしたとしても、

「仕方がないな、お客様の指値だから……」といって原価もキッチリと計算しないで価格を決める場合と、

「よし、○○と△△を改善すれば、10円のコストダウンができるな。半年もすればこの100円でも充分な利益がでるぞ!」といったそれとでは“月とスッポン”の差がありますよね。


 ですから、強烈にコストダウンを進めたければ、現場に出てからコストダウンを検討するのではなく、値決めの段階からスタートすることが重要なのです。


 そのためには、この本で紹介している“プライシングシステム”の構築から始めねばなりません。



 つぎによく見られること。


 それはお客様のわがままです。

「なに? この仕様は? こんな難しいもの作れるわけないじゃないか」

「なんだ? この納期は? こんな短い納期で作れるわけないじゃないか」


 これが現場の声です。


 はじめから作れそうにない、“むちゃくちゃな仕様”や“納期”。


 これを単純に「お客様の要求だから」といって、現場に押し付けている企業がたくさんあります。


 これが月に一~二件であればいいですよ。


 次から次へとこのような無理難題が押し付けられると、比較的真面目な現場の人たちは、納期を死守しようと昼夜問わず頑張ったり、むちゃくちゃな仕様であってもなんとかものにしようと寝食を忘れて試行錯誤に没頭したりします。


 これが常態化するとどうなるでしょうか?


 本来、せせらぎのごとくモノ作りをしなければならない現場が徐々に荒れ果て、コストダウンどころではない様相を呈すようになってくるのです。


 もちろん、お客様の要求を満たせない理由は、自社の技術水準の低さもあるでしょう。


 しかしながらそれを一気に高めようとすると、一度もマラソンをしたことのない人に、「明日からマラソンしろ!」といっているようなもので、ムリにムリが重なり悪循環におちいってしまうのです。


 とはいっても営業の最前線では、お客様のわがままは尽きませんよね。


 このようなジレンマに、どう対処すればいいのか──。


 それは、本書で紹介する“お客様に騙されない三つの条件”を知れば、解決できます。



 コストの80%は設計で決まる! といわれています。

「あと1ミリ短くしてくれていれば、カチッと機械にセットできたのに!」

「この材料を使うと不良率が高くなるといってあったのに!」


 このように設計にまつわる問題は、枚挙に(いとま)がありません。


 ひどい会社になると、

「うちの図面はよくわからないところがあるんだけど、なんとか経験と勘で作っているんだ」といった話が現場から聞こえてきます。


 確かにどこの現場でも作りにくい設計図は流されてくるものです。


 しかし問題はこの発生頻度なのです。


 言をまつまでもなく優良企業ではこの件数は少なく、芳しくない企業ではそれが多いという事実があります。


 この差はどこにあると思いますか?


 結論からいいましょう。


 その差はちょっとした工夫があるかないかの差だけなのです。


 実は優良企業では、この本で紹介している原価企画に傾注し、わずかの時間を“作る前のコストダウン”に割いているだけなのです。



 二〇〇七年 元旦

─経営工学と出会って30年─ 西田順生 


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