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世界と渡り合うためのひとり外交術(毎日新聞出版)
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テロリストにも必要なこと

『世界と渡り合うためのひとり外交術(毎日新聞出版)』
[著]パトリック・ハーラン [発行]PHP研究所


読了目安時間:3分
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 2016年9月にニューヨークで爆発があり、約30人が負傷した。実はもう一つ爆弾が仕かけられていたのだが、これは爆発する前に発見され、処理された。二つ目の爆弾が爆発しなかった理由は、もしかしたら文化の違いにあるかもしれない。



 国境を超えて活動するとき、文化や言葉の違いにつまずいて恥をかくのは誰にでもあること。人は知らないうちにマナー違反をする。仏壇に置いてあるみかんを食べる外国人だっている! 企業もありえない商品名を付ける。例えば“Pee Cola”という飲料水、“Urinal Hot Drink”というミックスドリンク、“Soup for Sluts”というインスタントラーメンを売っている会社だってある! おそらく、生産されている国の言語では問題ないのだろうが、この類の間違いは海外ですぐ話題になる。なぜなら、英語の意味だとそれぞれ「おしっこコーラ」「立小便器のあったかドリンク」「売春婦のためのスープ」になるんだから。ネットで見つけたとき、僕も大笑いした。


 とにかく、異文化や他言語で活動するとき、失敗はつきもの。もしかすると、ニューヨークで爆弾を未然に防げたのも、そんな文化の違いから生じたミスのおかげかもしれない。


 あの夜見つかったのは、圧力鍋を使った手製の爆弾。爆発した一つ目の爆弾はゴミ箱に隠されていたが、犯人は二つ目をスーツケースの中に入れて、歩道に置いたらしい。それが失敗だった。どうやら、テロリストはニューヨークをあまり知らなかったようだ。だって、置いてあったスーツケースは当然、すぐ盗まれたのだ。


 盗んだ人は中から圧力鍋爆弾を放り出し、スーツケースだけを持って帰ったらしい。爆弾を出すときに着火装置が外れたのだろうか、爆発する前に警察に見つかったというわけ。つまり、テロリストが、ニューヨークの「ものはすぐ盗まれる文化」を知っていたら、計画は失敗に終わらなかったかもしれない。


 事前に少し文化や言葉を勉強しておけば、だいぶミスは減らせるはずだ。



 そう書くとテロリストを応援しているようだが、そうではない。国際交流をするとき、みんなに失敗を恐れてほしいわけでもない。失敗をくり返して成功への道を見出すことは大切だし、失敗談ほど盛り上がるものはないから、「ネタ作りだ」と思って大胆に挑戦するのもいい。でも、ミスの数を減らすことはできるし、ここぞという大事なときはやはり勉強しよう。



 この第1章では、世界のさまざまな文化や日本の独特な文化を少しずつ取り上げる。風習の違いを楽しんで、勘違いも思いこみも笑いながら勉強すればいい。全世界を網羅しているわけではないが、「世界を学ぶ面白さ」さえわかれば、個人大使には絶対役に立つはず。というか、誰にでも役に立つと思う。


 でも、テロリストは読まないでくださいね。


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