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医師が考える 死んだらどうなるのか? 終わりではないよ、見守っているよ
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生き方・教養
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はじめに

『医師が考える 死んだらどうなるのか? 終わりではないよ、見守っているよ』
[著]矢作直樹 [発行]PHP研究所


読了目安時間:4分
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 日々の生活に追われていると、私たちは“生き死に”を意識することはないかもしれません。でも、私たちが“生きている”のは当たり前ではありません。私たちは生身の身体(からだ)をもって生きているので、頑張って生活しているうちに、知らず知らずに無理がたたって病気になったり、()()をしたりすることもありえます。このようなことが自分の身に起こったり、あるいは家族や大切な人の身に起こったりするかもしれません。


 今この本を手に取ってくださっている方には、まだこのようなことがご自身や周りに起こったことがない方も、あるいはすでにご家族や大切な人を亡くされた方もいらっしゃるかもしれません。いずれにしても日々一生懸命に生きていらっしゃることと思います。毎日、子育てをしたり、介護をしたり、仕事をしたりと、たいへんな日々だと思います。


 いざ、こうした毎日の中で突然ご自身が病気になったり怪我をしたり、家族や大切な人の死に見舞われたりしたら慌てませんか? もしかして自分が死ぬのではないか? 亡くなった人はどこへいってしまったのか? 死んだらどうなってしまうのか? と。


 私たちのこの世での人生がこの世限りだとすると、このような難事が突然身に降りかかった時にとても(つら)くなるのではないでしょうか。ここで少し想像してみてください。昔の人々が信じていたように、私たちが肉体から離れた後の世界の存在を。私たちは寿命がきたら肉体を離れ、私たちには普段見えない、より高次元の世界に移り、そこでこの世と同じような生活を続けると。そして、時が来たらまたこの世にやって来ると。


 私は、医師になってから三十年あまり、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、外科、内科などの臨床現場で働いてきました。医師というと、いわゆる“科学的”な思考を尊重する職種と考えられているかもしれません。たしかに今の西洋医療は症状をつぶさに観察し(とら)えて、“論理的”に診断をつけ、治療を行なうものです。患者さんを観ていきなりヤマ勘で診断するものではありません。しかし、このような現場にいると、私たちの知る“論理的”な判断ができないことも少なからずあります。たとえば、精神的な不調のように見えるものが、西洋医療になじむものばかりとは限りません。



 はじめにお断りさせていただきますが、この本では、今まで科学的にわかっていること、あるいは科学的思考によりわかること以外のことを多々述べています。ただしそれらは新しいことでも何でもなく、ずっと昔から世界中で言われ続けてきたことでもあります。どうかここのところをご承知おきください。


 救急・集中治療という臨床現場で働いていると、様々な患者さんたちと会います。その中で、今の西洋医療では診断できない事例、まだ認知されていない事象を目にします。もちろんその事象が多くの人により繰り返し観察されて、新知見として認知されることも多々あります。


 この本では、見えないけれど永続する“からだ”(霊魂)、他界、(りん)()などについて、私の体験と直観とに基づいて述べさせていただいています。


 中には、科学的思考になじんだ方々にはにわかに信じがたいところがあるかもしれませんが、ご自身で生と死についてお考えいただくことが大切だと思います。物事はその人その人の理性と直観のバランスで捉えることが基本だと思いますので、素直にその感覚を大切にしてください。私たちは、何も特別な生活や生き方を目指さなくてもよいのです。日々の生活の中でいろいろなことを経験し、学ぶことで自分を磨いていけばよいのではないでしょうか。



 やはり、できることならのっぴきならない状況になる前に、時には“生き死に”について考えてみるのも悪くないのではないでしょうか。この本を読まれた方にとって、あらためて生と死について考えるきっかけとなるのであれば望外の喜びです。


矢作直樹 

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