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ミスタープロ野球・魂の伝言 「100年インタビュー」保存版
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エンタメ
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第五章 スーパースターの孤独

『ミスタープロ野球・魂の伝言 「100年インタビュー」保存版』
[著]長嶋茂雄 [発行]PHP研究所


読了目安時間:13分
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ミスタープロ野球と呼ばれ、

国民的人気を(ほこ)った(なが)(しま)(しげ)()には、

スーパースターとしての(きょう)()と、

自らを律する美学があり、

人に知られぬ努力の日々があった。



個性あるプレーをアピールしたい


──よく言われるのは、日本の野球はチームのために自分を殺すような(けい)(こう)があると。一方、メジャーって個性の野球ですよね。ちょっと難しい問題もありますけど、(かん)(とく)は大学時代からプロ野球を通じて、メジャーの個性重視については、どんなふうに……。



 うん。選手の個性は、日本の野球でもある程度あるかわからんけど、アメリカ野球に(くら)べたら、まだ足りないよね。日本はどっちかというと、監督を中心にコーチ、選手が一体になって、みんなで(いっ)(しょ)になってやる野球だよね。


 メジャーリーグは、個々の選手が個性を発揮してやるわけでしょう。だから、アメリカと日本の野球は、そのあたりが(いま)だに違う気がするよね。


 (ぼく)の場合はね、もう大学の(ころ)から、自分の個性をどう()かすかという気持ちがありましたから。だから守備がそう、()(げき)がそう、(そう)(るい)の場合でもね。まあ大学野球にしてみれば、当時それはいい方向じゃなかったかもしれないけど、自分は二年後にはプロに入るんだと言って、やってましたね。


 どう個性を出すかというと、例えば守備の場合、三塁で打球を()って一塁に投げる時、速い球をビュッと投げる、しかもファーストの体の真ん中へ投げるとか。打撃にしても、走塁にしても、自分のプレーを意識的にやった。


 当時の六大学はレベルが高くて、ずいぶんプロにも入った。だから余計に、自分の個性をアピールしようとしたんですね。それでよく、ネット(うら)(えら)い人にね、あれは学生らしからぬ態度だと、言われたことがありましたよ。


 でも僕には、プロに行く、メジャーにも行きたい強い気持ちがあったからね。そんな批判は話が小さいや、もっと大きな視野で見てよって思ってた。


 そこにはもちろんね、(すな)(おし)監督のメジャー流の野球の教えがあったからね。それで、僕は自分の野球への自信が、これで行くんだという、強い信念が自分の中にありましたからね。

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