ぼくは『ハートフルに遊ぶ』の中で、イベントやレジャーにおける船の存在がこれからどんどん大きくなっていくだろうと書いたが、その後の動向を見てもその通りになってきている。日本において、かつてない巨大なスケールの客船ビジネスが花開こうとしているのだ。
運輸省では海洋性レクリエーションの基盤をつくる「マリン
99計画」や海外旅行者を五年間で一〇〇〇万人に増やす「テン・ミリオン計画」を打ち出しているが、その狙いは欧米型の長期滞在レジャーの普及促進である。そして、その第一弾が“海の女王”クイーン・エリザベス二世号(QE

)の長期チャーター事業のバックアップなのだ。