ディスコが音楽にあわせて踊る場所であるのは言うまでもない。ぼくは最近あまり踊らないけれども、大学一・二年の頃は狐でも憑いたように踊り狂っていた。その頃六本木で開かれたダンス・コンテストで三〇〇〇人の中から二位に選ばれたことがある。一位は豹みたいなギャルだったから、男では一番だったわけである。当時はブレイク・ダンスもできた。今ではすっかり体が重くなってしまったが、それでも時々、ダンスがうまいと人から言われる。まあ、こんなことはどうでもよい。ここではディスコで踊ることにどんな意味があるのか考えてみたい。
ぼくはディスコというのは常に新しい遊び場でありながら、最も原始的な遊び場でもあると思っている。なぜなら、ディスコには音楽とダンスがあるからである。