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日米関係の危機
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政治・社会
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4.ソ連の崩壊――ゴルバチョフはすでに過去の人物だ!

『日米関係の危機』
[著]日高義樹 [発行]PHP研究所


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 ソビエト連邦はもはや存在しない

 ソビエト内務省の特殊部隊が、ラトビア共和国で武力行動に踏み切った。予想どおりゴルバチョフ大統領が弾圧政策に出たのである。この政策が短期的にみてどうなるかということとは関係なく、いまやソビエト帝国は本格的に崩壊を始めた。アメリカの財界、金融界ではソビエトに対する投資を躊躇する傾向がますます強くなっている。本稿ではソビエトについて、次の三つの点を伝えようと思う。

 まずソビエト国内各地の混乱の実情である。続いてゴルバチョフ大統領周辺の混乱、そして最後に経済改革の進み具合と、政局全体についてである。

 まずソビエト国内の混乱についてであるが、ホワイトハウスの高官が次のようにいっている。
「モスクワが何をしようが、ソビエトという国はもはや存在しなくなった」

 リトアニア、ラトビアに対する武力介入を他の共和国に対するみせしめにしようとしたモスクワの意図は、完全に失敗した。

 ゴルバチョフ大統領は追い詰められて、全世界の前で「武力介入については関与していない」と不様な弁明をしたのであるが、私はちょうどホワイトハウスにいて、この様子をテレビの中継で見ていた。ブッシュ大統領の側近が同じ中継を見ていたのだが、大きな溜め息をつくのが聞えた。

 ソビエト連邦がもはや存在しないことは、十五の共和国のうち十三までが独立を宣言していることで明白である。現実の問題としてアルメニアはKGBに変る機関と独自の軍隊を組織している。ソビエト最大のロシア共和国では去年(一九九〇年)の六月一日、人民最高会議のエリツィン議長が、「ロシア共和国の法律をソビエト連邦の法より優位におく」と宣言して中央銀行まで押えてしまった。
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