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3000億円の事業を生み出す「ビジネスプロデュース」成功への道
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ビジネス
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第4章 ビジネスプロデュースのもう一つの本質

『3000億円の事業を生み出す「ビジネスプロデュース」成功への道』
[著]三宅孝之 [著] 島崎崇 [発行]PHP研究所


読了目安時間:19分
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◎事業創造におけるビジネスプロデュース戦略の位置づけ



 私たちが提唱しているこの「ビジネスプロデュース戦略」は、「オープン&クローズ戦略」(詳細は、小川紘一氏の『オープン&クローズ戦略』を参照されたい)と非常に近いコンセプトを有している。


 ただし、オープン&クローズ戦略が技術戦略的な色合いが強いのに対して、ビジネスプロデュース戦略はより事業戦略的な色合いが強いという違いがあり、それを図にまとめると図4-1のようになる。



 ビジネスプロデュース戦略は、フック、回収エンジンを中心として、「どうやって収益を得るのか」を意識したビジネスワードが中心となっているため、事業戦略を策定するという目的においては、より使いやすいフレームワークになっている。



 さて、第1章から第3章までで、ビジネスプロデュース戦略のフレームワークを使った場合の事業創造の方法論を論じてきた。本書の「はじめに」で申し上げた、大企業における事業創造の難しさの二つ、「純粋に中身の設計の難しさ」と、「それを妨害する構造があること」のうち前者の話、つまり、より良い事業創造のプランをどうやってうまく組み上げるのかという話だ。


 しかし、いくら良いプランを作っても、組織として実行できなければ、そのプランは無用の長物になる。その場合には、プランを作ったメンバーが報われないだけでなく、事業創造をやろうという組織の空気自体が薄くなってしまう。


 大企業の組織には、新しい事業を始めることに対して必ず拒否反応がある。また、それが現場組織にとって合理的な判断であるだけでなく、場合によっては、経営トップにとっても、短期的には合理的な判断である場合も多い。


 事業創造を組織として行っていくためには、中長期のビジョンに沿った経営判断が前提となるということだ。



 本章では、ビジネスプロデュースの中身を作るという手法論の本質とは別に、もう一つの本質として、「経営トップのコミット」の話をしたいと思う。これを説明するに当たり、GEのPredixの例をご紹介する。


 Predixは、工場や発電所、あるいは医療現場などにある機器のオペレーションを最適な形で提供し得るプラットフォームと説明されている。つまり、「GEにオペレーションをすべてお任せくだされば、様々な機器の全体について、最適なオペレーションをしますよ」という壮大なアウトソーシングの受託宣言だ。


 メーカーであるGEがこのようなビジネスシフトをするに当たっては、IoTという近年注目を浴びているコンセプトが大きな役割を果たしたことは間違いない。本章では、IoTがビジネスに与えるその意味合いについて触れつつ、ビジネスシフトと経営トップのコミットとの関係についてお話しする。


◎GEのPredix



 従来、工場などのオペレーションは、細分化して設計され、その細分化された単位でオペレーションがなされていた。各単位でどんな業務をやっているかは、他からは見えず、必要に応じて相互の話し合いなどで調整や連携を図るのが基本だった。そのため、各工程は、自らの把握できる範囲の中で部分最適化を図るし、日本の人材は、個々が大変優秀なため、それが見事なレベルで実現できた。


 しかし、複数の部分最適化は、全体から見たら必ずしも良い結果を招くとは限らない。


 また、現場のオペレーションは、ずっとやっているとノウハウが熟成され、熟練技術となってくる。

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