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腹7分目は病気にならない
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くらし
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第4章 老人という誤解

『腹7分目は病気にならない』
[著]米山公啓 [発行]PHP研究所


読了目安時間:13分
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人類進化のために必要であった祖父と祖母


 老人というと、非常に否定的な意味合いが強いように思える。

 そこには現代社会の高齢者への誤解があるからではないだろうか。

 人類がこれだけ長寿になってきたのは、単に医学の進歩であるとか、社会が安定してきたということだけではなく、長生きそのものに何か意味があると考えるべきだろう。

 ネアンデルタール人などの旧人類は、その時代では一五歳くらいで子供を産んでいるので、祖父祖母となる年齢というと、三〇歳くらいからと推測されている。三〇歳を超えて生きていたのはごくわずかであったと、歯の摩耗の程度から年齢を推測する手法や、歯の第二象牙質の発達の具合をコンピューター断層撮影装置で調べる手法によって証明されている。

 ところが三万年前くらいから、祖父母といえる年齢の人類が生きていたことが、化石による研究からわかってきた。

 年長者人口が増えることで、自分たちの技術や知識を孫の世代に伝えることができたので、より文化的な発展が見られたと考えられている。

 文化の伝承には、繰り返しが必要と言われ、多数の世代が共存し情報をやり取りしながら、技術的な進歩が起きてきたと考えられる。

 さらに人口密度が上がることで、人のネットワークなどが広がり、ますます情報の伝達が活発に行われ、これは遺伝子変異を起こすことにもプラスになった。より多様性のある遺伝子ができ上がり、人類の進歩を加速させたのだ。

 つまり長寿社会になれば、それだけ、情報が密になり、遺伝子変異も起きやすくなって、文明のブレイクスルーが可能になったのだ。

 人類にとって長寿は非常に大きな意味があったと考えるべきだろう。

 一般的な高齢者への否定的な見方は、むしろ最近のものだと考えるべきなのではないだろうか。

老人とは何を意味するのか


 ミュージシャンであれば、加山雄三、ミック・ジャガーのように年齢を感じさせず現役で歌っている人が多い。

 彼らに老人というイメージはあまり持たないであろう。

 医学的な定義として老人というのは、六五歳からである。ただこれにはとくに科学的な意味はない。

 定年退職も多くの企業は六〇歳定年だが、さらに五年間委託という感じで働くことは可能である。

 そのこともあり、六五歳というのが社会的な老人の定義になってしまっているのかもしれない。
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