女性が50代で後悔しない生き方をするために、欠くことのできないものは、親孝行をしておくということでしょうか。
「でしょうか」というのは、私は、あなたの親の世代になりますが、自分自身では、親孝行をしてほしいとは、まったく思っていないからです。
「孝行のしたい時分に親はなし」といいますが、まさに、それはその通りです。
私は、二歳のときに父親を亡くしているので、父親の記憶がほとんどありません。けれども、そのぶん、母が私のそばにいてくれました。
七人きょうだいの末っ子ですから、母だけでなく、親といっておかしくないような年頃のきょうだいに囲まれて、さびしいということはありませんでした。