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ウォーレン・バフェット 成功の名語録
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1章 バフェット投資の銘柄選びを語る――「少しずつ金持ちになることだ」

『ウォーレン・バフェット 成功の名語録』
[著]桑原晃弥 [発行]PHP研究所


読了目安時間:20分
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◎――生涯の師グレアムとバフェット

 

 ウォーレン・バフェットは、ほとんど神がかりと言える成功投資家だ。

 二〇一一年の個人資産は四四〇億ドル(約三兆五二〇〇億円)で世界第三位。

 経営する投資会社バークシャー・ハザウェイの株価は、一九六五年から二〇〇七年の四二年間で八四万二五〇〇パーセントにまで高騰した。

 バフェットの投資先は「バフェット銘柄」と言われ、世界の注視の的である。

 バフェットは銘柄をどんな目で選んでいるのだろうか。三つの指標があげられる。
長期保有……すべての基本。短期勝負はギャンブルであって投資ではない
集中投資……分散投資でリスクは回避できない
事業を見る…株価だけに左右されない

 指標を確立する最大の導き手となったのが、『賢明なる投資家』という一九四九年刊行の本である。著者ベンジャミン・グレアム(ベン・グレアム)は有能な投資家で、コロンビア大学などで教える経済学者でもあった。割安株から利益を得る「バリュー投資」の父と呼ばれる。一八九四年にロンドンのユダヤ系の家庭に生まれ、一歳で米国に移住した。コロンビア大学の秀才で、卒業前に大学で教えるように請われている。だが証券会社に入り、自分の会社を設立し、一九二八年からコロンビア大学で教鞭をとるようになった。

 バフェットは『賢明なる投資家』に熱狂し、一字一句まで暗誦するほど熟読した。実際に大学でも師事し、さらにグレアムの資産運用会社に入社している。『賢明なる投資家』の改訂版に「グレアムの教えに従うことで、愚かさに参加するのではなく、愚かさから利益を得る人々の一員になれるのです」という序文も書いている。

 だが、心酔はしたが、バフェットの銘柄選びはグレアムの真似ではない。

 たとえばグレアムは、バリュー投資の一つとして、事業価値の低い会社の割安株をシケモク(吸い殻)と称して買っていた。吸い殻では満足な一服(利益)は得られないが、タダ同然なのだから、ひと吸いを重ねていけばいいというわけだ。

 だが、バフェットはシケモク手法をやめ、「事業を見る」ことに徹底していく。

 また、グレアムは分散投資派だが、バフェットは集中投資派である。

 もちろん共通点も多い。最大のものが長期保有だ。株はできるだけ長く持つ。ここに「バフェット流」のカギがある。

まずまずの企業をすばらしい価格で買うよりも、すばらしい企業をまずまずの価格で買うことのほうがはるかによいのです。


 バフェットが巨大な成功を収められたのは、失敗するたびに教訓を得て、その教訓を守ることができたからだった。しかし、最大の失敗が、バークシャー・ハザウェイの経営権取得だというのは驚きである。

 一九六〇年代初めのバフェットは、まだベン・グレアムの「シケモク買い」主義にとらわれていた。そして、当時は繊維会社だったバークシャー・ハザウェイを心底欲しいと思った。倒産しそうな会社だったが、企業価値に比べて株価が極端に安かったのである。

 一九六五年、バフェットは、ひと吸い分の利益が残っていることを信じて、ハザウェイの経営権を取得した。

 だが、実際には何も残っていなかった。そればかりか問題が噴出し、そのたびに時間と資金を浪費させられる。立て直しの努力を続けたものの、ついに一九八五年、バフェットは繊維部門を閉鎖、四〇〇人の工員を解雇し、機械設備一式を一六万ドルあまりで売却せざるを得なくなった。ここからバフェットは、困難なビジネスを立て直す難しさと、強いブランド力を持つ優良企業を選ぶ重要性を知った。こう言っている。
「まずまずの企業をすばらしい価格で買うよりも、すばらしい企業をまずまずの価格で買うことのほうが、はるかによいのです」
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