●──まず机の上にブックエンドを置く
生活が豊かになったため、家の中はモノであふれている。仕事場も同じである。事務机の上は書類の山、イスの周りは足の踏み場もなかったりする。なぜモノや資料が必要以上にたまってしまうのか、考えてみよう。
仕事中は必要な資料がさっと出せるように、たくさんの資料を机の上に置く。それだけではない。ついどうしても、すんだ仕事の資料もそのまま机の上に置き去りにしてしまうことがある。とりあえず入手した資料も、まず机の上に置くかもしれない。
こうして机の上は、資料の山になる。しかし机は知的作業の場所である。モノ置きにしないで、スッキリした心地よい空間を確保しなければならない。
そこで、きれいな水が流れるようなシステムをつくる必要がある。
まず、資料を机の上に無造作に積み上げているから、川の流れが滞ってしまうのである。入水・貯水・放水のコントロール可能な小さなダムを、机の上に建設しよう。机の上の小さなダム、それはブックエンドである。
机の上の小さなダムで捨てられず保存されることになった資料は、別の永久保管場所に移動させる。