読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
-1
kiji
0
1
1186431
0
勝ち運をよぶ 心の力 中村天風の経営哲学
2
0
0
0
0
0
0
ビジネス
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
1 人生は勝たねばならぬ

『勝ち運をよぶ 心の力 中村天風の経営哲学』
[著]清水榮一 [発行]PHP研究所


読了目安時間:3分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 人生は勝つか負けるかということならば、やはり勝たねばならない。負けることを考えて、勝つことは絶対にあり得ない。


 野球で、九回裏のツー・アウト、カウントもツー・ストライクと追い込まれて絶体絶命の最後の一球というときに、「打つぞ!」という気持ちがあればこそ、奇跡的なホームランを生む。しかし、プレッシャーに負けて「打てなかったらどうしよう」と思ったとき、打てた試しはない。このことは王、長嶋、中西といった不滅の大打者が口を揃えていっていることだ。


 かつて、世界一の綱渡りの名人といわれたアメリカのカール・ワレンダーは、ビルの屋上から屋上へロープを張り、綱渡りをして観客に驚嘆と感動を与えていた。ところが、マイアミの一番高いビルとビルとの間を綱渡りしている最中、落下して死んでしまった。


 あとで、奥さんが「主人は今度の綱渡りのときにかぎって一か月間、毎晩のように、自分の綱を点検していました。毎日綱を心配して点検するなんて、いまだかつてなかったことでした」と語ったという。


 つまり、ワレンダーはマイアミの最後の綱渡りのとき、その綱に自信が持てなかったため、毎日綱を案じていたのだった。「大丈夫かな?」と思った瞬間、彼の芸はすでに失敗を呼びこむ芸になっていたのだといえる。


 これをアメリカの経営者たちは「ワレンダー要因」とよんでいる。


 勝ち運を呼ぶには、自らの中に勝ち運の種が必要であることをいつも忘れないことだ。

いいかい。本当の勝利者になりたければ、いかなる場合においてもだ、かりそめにも、弱った、困った、参ったなどという消極的な言葉は一切口にするまいぞ」

人生の勝利者たらんとする者はすべからく元気一杯、勇気を持って押し切るのだ」


 哲人中村天風先生のお声が(りん)と響きわたるようだ。


 元気であるときに元気を出すのは当り前、元気のない不安な状態のときにこそ、どれだけ元気を出せるかが、その人の運命を決するのだ。


 昔から「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」という言葉もある。口に出した言葉や思いが、その人の態度を決定し、その態度、振舞いが逆に人の心を操り、支配するようになる。



 運動会の競争で「ヨーイドン」でスタートしたあと、自分が先頭を切って走っているときは、大変な快感である。トップでゴールのテープを切れば最高だが、逆に、皆のあとから走っていくのでは、大変な屈辱だ。


 やはり、競争には勝たなければならない。負ければ面白くもなんともない。


 とかくスポーツは参加することに意義があるといわれるが、ゴルフでもテニスでも、「負けてもいいや」という気持ちでプレーすると、その日は一日中、つまらない無駄な感じを持つことになる。人間、やはり勝ちたいと思うから、いろいろと努力して頑張るのである。そこに人生の張りが出る。そして切磋琢磨して勝ったときの無上の喜びは何ものにもかえがたいものだ。


 競争では、どんなに頑張っても負ければ負けである。たとえそれがタッチの差でも、負けは負けなのだ。まして経営や商売なら、その勝敗は己ひとりの問題ではないから、事は重大なのである。


 だが、皮肉にも、勝負というものは必ず勝ちと負けがある。両方が勝つということは絶対にあり得ない。しかも、「勝負は時の運」という言葉があるように、勝つときもあれば負けるときもある。


 だからこそ、たとえ負けたとしても、そのときの自分の気持ちのあり方によっては、その負けを勝ちに変えることもできるということが大切だ。


この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:0文字/本文:1438文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次