『勝ち運をよぶ 心の力 中村天風の経営哲学』
[著]清水榮一
[発行]PHP研究所
下関の沖合に彦島という島がある。ここは三菱重工所有の島で三菱重工の工場があり、社員の社宅がある。その社宅を建てたときに、塀代わりに山から大きな石を持ってきた。ある日、社宅のお母さん方が、子供たちが家の周りで遊んでいるときに、ひょいと見ると、その大きな石にいろいろないたずら書きがあるのに気づいた。よく見ると、ずいぶん古いときからのいたずらのように見える。しかし、さらによく見ると、いたずらだと思えたのが、字のような感じがする。お母さん方は教育委員会にそれを知らせた。
教育委員会は大学の先生方に相談をし、広島大学をはじめ大勢の教授たちが揃って調査した結果、古代の岩刻文字(ペトログラフ)であるということがわかった。