『「ずうずうしい女」になろう。(大和出版) 高嶺の花をつかむ62の方法』
[著]中谷彰宏
[発行]PHP研究所
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高嶺の花は、
アタックする人が手に入れる。
ある女性が、高嶺の花の男性を好きになりました。
女性なら誰でも憧れるような男性です。
みんなにリスペクトされて、大人気です。
恋人もいます。
自分が相手にしてもらえるような存在ではないのです。
そういう人とつきあう方法は、自分からアタックすることです。
実際、つきあっている恋人はアタックしたのです。
高嶺の花から誘われることは、ありません。
待っていてもチャンスは訪れません。
自分からアタックするしかないのです。
アタックして失敗したら、成長して、またアタックします。
同じやり方を何度も何度も続けるのは、ただのストーカーです。
「そんなに短期間に成長できますか」と言う人がいますが、できるのです。
一晩勉強して、1冊の本を読むだけで、その分、上に上がっていきます。
小さな成長を続けることが「アタックする」ということです。
高嶺の花に出会えた人は、2通りに分かれます。
「しょせん、高嶺の花だよね」と諦める人がいます。
「せっかく高嶺の花に出会えたから、頑張ろう」とイキイキする人がいます。
すべての人が、高嶺の花に出会えるとは限りません。
高嶺の花に出会えるだけで、その人は幸運なのです。
幸運を感じない人は、高嶺の花をけなします。
高嶺の花を手に入れた人も、けなします。
結局、高嶺の花と無縁な自分をけなすことになるのです。
高嶺の人にアタックすると、自分に何が足りないかわかってきます。
同等クラスとつきあっていると、自分に何が欠けているかがわからないのです。
高嶺の花にアタックしている人は、突然、勉強を始めます。
向上心が湧いてくるからです。
今まで美術館に行ったことのなかった人が、突然、美術館をまわり始めます。
今まで本を読んでいなかった人が、いきなり本を読むようになります。
友達との飲み会にも、まったく行かなくなるのです。
高嶺の花の人ではなく、別の人とつきあうことになったとしても、自分自身は成長しているのです。
「仕事が忙しくて、恋愛なんて考えてるヒマがない」という人がいます。
その人は、仕事と恋愛を真逆のものと捉えています。
仕事は修行で、恋愛は遊びだと勘違いしているのです。
仕事に成長はあるけど、恋愛は成長なんて関係ないと思っています。
それでは、恋愛でもうまくいきません。
恋愛も、仕事と同じく修行です。
本気でしないと、成長はありません。
仕事も恋愛も、自分の成長という意味では、同じことなのです。
仕事で頑張ると、成長して、恋愛もうまくいきます。
恋愛こそ、仕事以上に、覚悟がいるのです。
恋愛を通して成長すれば、仕事もワンステップ上がっていくのです。
恋愛で成長するために 1
高嶺の花に、アタックしよう。
この本は、3人のために書きました。
1 遠慮して、チャンスを逃している人。
2 来る人には、トキメキを感じない人。
3 高嶺の花の人を、好きになった人。