『「ずうずうしい女」になろう。(大和出版) 高嶺の花をつかむ62の方法』
[著]中谷彰宏
[発行]PHP研究所
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取り分けをする女性より、
彼の話を聞く女性がチャンスをつかむ。
何人かでごはんを食べている時に、かいがいしく取り分けをする女性は、残念な女です。
お皿を片づけたり、注文をしたり、テーブルを片づけたり、お支払いのワリカン精算をしたりする女性です。
こういう世話女房的な女性は、モテません。
「私はこんなにやっているのに」というところが、男性からは引かれるのです。
そんなことはいっさいしないで、男性の話を一生懸命聞いている女性の方がモテるのです。
かいがいしく取り分けをしている女性は、「私はこんなにやっているのに、どうしてモテないの」と、怒ります。
自分のしていることがモテると思い込んでいるのです。
気くばり自体は悪くないのですが、男性からは「せっかく話をしているのに、なんでオチの前に取り分けしたり注文をとったりするんだ」と思われています。
男性は、オチに持っていくために、延々と伏線を張って、話の構成をしています。
そこで「すみません、オーダーいいですか」とか「お皿を片づけてください」と言うのは、彼の話に集中していないということです。
男性は話に共有感がないと寂しいのです。
本人は「自分は気くばりができている」と思い込んでいます。
男性にとっては、全体の気くばりよりも、自分の話に集中してくれるタイプの方が印象がいいのです。
私は、TV局の新人女子アナウンサーに「いっさいフロアディレクターの指示を見なくていい」とアドバイスをしました。
出演者は、みんなTVのプロです。
盛り上がって話していても、フロアディレクターの指示は目の端でちゃんと見ています。
残り何秒とか、そろそろVTRに行くというのはわかっています。