『7000人を幸せに導いた占い師が伝授! 彼のココロが読み解ける本(大和出版)』
[著]沖川東横
[発行]PHP研究所
Q.同棲してから、彼が変わってしまいました
彼と一緒に住みはじめて3年が経ちます。
付き合いはじめたのは、4年前。その頃、お互い一人暮らしでした。
ちょうど付き合ってから1年くらい経ったとき、彼も私も賃貸マンションの契約更新の時期がきたので、勢いで別の部屋を借り、同棲をはじめたんです。
彼は、同棲しはじめるとき、私の親に会ってくれました。「いつか結婚します」という言葉が出たのも、確かに聞いたんです。
でも、その後、まったく結婚について具体的に考えてくれません。
最近は、会話も減ってきました。夜もどこかにでかけているのか、前みたいに早く帰ってくることもありません。
なので、私から聞くにしても、どう結婚を切り出していいかわからなくなってしまいました。
それでも彼が好きだし、結婚するなら彼しかいないって思います。
これから彼と結婚するには、どうしたらいいんでしょうか?
ADVICE&MESSAGE
彼とずっと一緒にいたいあなたへ
プロポーズはまだ?
付き合いが長いのに、なかなかプロポーズをしない男性は少なくありません。
というのも、男性にとって「結婚」とは、理想と現実の狭間でプレッシャーのかかる一大行事だからです。
理想では彼女を幸せにしたいと思うのですが、現実では無理だと常に頭のなかで計算をしています。
頭のなかの計算とはつまり、自分の今の収入で、はたして結婚して生活ができるかどうかということ。計算してみて、「今は無理」と判断すれば、男性はプロポーズしません。
それについて、男性は彼女と相談しないでしょう。それも男性のプライドでしょうか。稼ぎが悪いと言われるのをどこかで嫌がるのが男性なのです。
例えば、給料が手取り月22万円の男性は、22万円なりの計算をします。
家賃8万円(ワンルーム・駐車場付き)、光熱費7千円、飲食費5万円、携帯・インターネット通信費1万~1・5万円、車の諸経費6万円。
もう月収のほとんどを使い切ってしまいました。いっぱいいっぱいで自分の小遣いもないのに、とても結婚できるわけがない。車を手放しても無理となるのです。
20代の若者は、平均すると20万円台の給料しかもらっていません。月25万円だとしてもボーナスも含め年収400万円ちょっとです。正社員で、それが全国平均です。
それでも彼女が共稼ぎなら、首都圏からやや離れた郊外で、2DKのマンション(10万円くらい)のところに住み、なんとか生活していけるでしょう。
でも子供ができたら、もうお手上げです。給料は一気に倍にはなりませんから、昇給がせいぜい5千円程度では生活していけるわけがないのです。
彼女と相談して、5年間は共稼ぎをし、毎年100万円ずつ貯金して500万円貯める。会社を辞めないで真面目に5年間勤めれば、給料も30万円近くになるだろう。そうすれば子供ができても、幼稚園くらいまではなんとかなる。あとは彼女にまたパートで働いてもらえばいいかなとまで計算する男性はいます。
でも、このようにお金の計算をする男性は、まだ結婚には前向きなほうで、ほとんどは「他人の人生を背負うなんて面倒くさい! なんで俺がこんな苦労をしなければいけないんだ。ひとりのほうが自由でいい」となるのです。
理想やロマンだけでは夢を抱けない
男性にとって、結婚はロマンではありません。実利なのです。
華やかな結婚式、純白のウエデイングドレス、海外へのハネムーン、新居での甘い新婚生活、そして可愛い赤ちゃん……。稼ぎの悪い男性には、お金がかかりすぎて目が回るようなことです。
男性の結婚は年収によって決まる。そして男性は、自分で計算して、その判断をする。
そのことを覚えておいてください。理想やロマンで、なんとかなるだろうという考えで結婚する男性は減ってきました。
今の給料の範囲内で計算するのが、現代の男性なのです。いつどうなるかわからない厳しい現代社会で、男性は、最低限の給料のなかで結婚を夢見ています。
マイカー、携帯電話、パソコン。