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彼女がいつも人から愛される理由(大和出版) 「自分が心地よい人間関係」の作り方
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生き方・教養
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1  大事にするのは自分? それとも他人?

『彼女がいつも人から愛される理由(大和出版) 「自分が心地よい人間関係」の作り方』
[著]石原加受子 [発行]PHP研究所


読了目安時間:3分
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 27歳になる晴美さんに、

「相手を大事にすることと、自分を大事にすることと、どっちを先にしたほうがいいんですか」


 と尋ねられたことがありました。


 多分彼女は、相手を大事にすると、自分が我慢しなければならないし、自分を大事にすると、相手を傷つけてしまうと考えているのでしょう。


 彼女は、「彼に愛されるにはどうしたらいいのだろう」ということで頭がいっぱいのようでした。


 だから彼女は、彼に愛されるために、彼に尽くそうとするし、彼に嫌われないために、自分を変えようとしているのでした。


 結婚適齢期を気にしている彼女は、何とかここで彼とゴールに漕ぎ着かないと、すぐに30代に突入して、婚期を逃してしまうのではないかと焦る気持ちもあります。


 けれどもそうやって彼女の話を聞くうちに、私は彼女が、彼をほんとうに好きで結婚したいと願っているのか疑問に思えてきました。


 例えば彼女は、

「一緒にいるとき、どんな話をしていいか分からないんです」


 と言います。

「私が話をしてても、私の話って、おもしろくないだろうなって思ってしまうんですね」

「彼が、あなたの話はおもしろくないって言うんですか」

「いいえ、そうじゃないけど、つまらなそうにしているから」

「それじゃあ、あなたはどうなんだろう。彼と一緒にいて、楽しいなあって実感してる?」


 すると彼女は、

「楽しいかどうか、よく分からないんですね。それよりも、彼が私と一緒にいて楽しいと感じてくれているかどうかのほうが気になってしまうから」


 こんなふうに彼女は彼の言動に気持ちが奪われてしまっていて、自分の気持ちにすら気が付きません。


 そこで私は彼女に率直にこう聞きました。

「あなたはさかんに、『もう適齢期だから、もう適齢期だから』って言ってるでしょう。だから早く結婚しなければって焦ってるように見えるのね」

「ええ、焦りはあります。だって私の友達は次々に結婚していくし、もう、子供が生まれている友達もいます。私だけが取り残されてしまって、話も合わなくなってるんですね」

「焦りがあるのは分かるわよ。でも、彼と結婚したいという気持ちはどうなのかしら」

「どうなのかしらって?」


 と、彼女はいまさら何を言うんだというように()(げん)な表情をしました。


 彼女は自分の気持ちに気が付いていないようです。



 自分がどう感じているのか分からない



 そこで私は、彼女に、自分の気持ちに気づいてもらおうと思いました。しかし、他者のことばかり気にして自分を見る作業をしてこなかった人は、まず、自分の気持ちを見る方法すら知りません。


 まさに彼女がそんなタイプでした。


 他者の言動を過剰に気にして相手に合わせようとしたり、相手の顔色をうかがいながら自分の言動を決めていく生き方を、私は「他者中心」主義と呼んでいます。


 それに対して自分の「気持ちや感情、意志、五感の感覚、からだを大事にする」生き方を「自分中心」主義と呼んでいます。

「他者中心」の生き方をしている人は、まず、自分の気持ちを感じる練習からはじめなければならないでしょう。


 というのは、晴美さんのように、相手の心を知ろうとばかりに、人のことが気になってしまう他者中心の人は、自分の目が自分ではなく、他人に注がれていたために、いつの間にか、「自分が何をどう感じているか」にすら気が付かなくなっているからです。


 残念ながら、いま、そんな人たちが急増しています。

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