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身近な鳥のすごい事典
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人文・科学
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はじめに

『身近な鳥のすごい事典』
[著]細川博昭 [発行]イースト・プレス


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 日本人は古代から、ごく自然に、身のまわりに鳥がいる環境で暮らしてきた。


 鳥は日本人にとって、四季の訪れ、雪や嵐、月や星などとおなじくらい、そこにあってあたりまえの存在だった。鳥と日本人が織り上げてきた歴史にふれるたびに、「花鳥風月」という言葉に鳥の名があるのは、ある意味、必然だったと思えてくる。


 昔の日本に生きた人たちが、身のまわりの鳥にどんな目を向け、鳥たちとどんな接点をもって暮らしていたのか知ることで、華やかさや穏やかさだけでない、「生きた鳥」の姿と、そうした鳥と日本人との関係が見えてくる。それは、日本人の心の底にあるものを知って、日本人とはどんな人たちだったのかを知るための絶妙な情報でもある。


 特定の鳥に対する意識について、なにが変わり、なにが今もおなじなのか知ることで、過去に生きた人々と現代人では、心の中のなにが変わったのかも知ることができる。


 人を映す「鏡」として鳥を見ると、鳥にも人間にも、またちがった面が見えてきて、あらためて興味深く感じられる。これが「文化誌」に関わるひとつの面白さだと思っている。


 また、過去の鳥についての出来事や描かれた絵にふれることで、バードウォッチャー視点で、過去の人々が見て、感じた鳥の印象を再トレースできることもまた面白い。


 鳥の名前は、いつ、どうやってつけられたのか。江戸時代につくられたいくつもの鳥図鑑が、それらの鳥をどう解説してきたのか。そんなことを知るのは楽しいし、当時の解説書の隅に書かれた些細な情報に触れることも、新たな興味につながってくる。


 今回、執筆中に、あらためて興味深く感じたことがある。それは、鳥の大きさの表記についてだ。現在、図鑑等で鳥の大きさを説明するとき、「スズメ大」、「スズメより大きい、小さい」、「ハト大」など、スズメやハトを基準にして説明することも多い。よく知る鳥と比較することで、読者に具体的な大きさをイメージしてもらいやすくするためだ。


 江戸時代の図鑑(当時は図譜)でも、そっくり同じことをしていたと言ったら驚くだろうか。実は、当時の鳥の図鑑や解説書などの説明にも、「大きさ、雀におなじ」などの文章があった。考えることは同じで、さらにはそれが実用的であったことから、今も同じことが続けられているということになる。


 本書は、はるかな昔から日本人のそばにいた、およそ35種の鳥にスポットを当てて、それぞれの歴史上の立ち位置や日本人との関わりを文化誌の視点からまとめてみたものだ。本書を通して、身近な鳥の新たな一面を見つけていただけたら幸いである。


[本書の解説についての補足]



 鳥について解説をする際、その独特な生態や行動から、ほかではあまり使われない表現や解説のきまりごとがあるので、先に簡単にその説明をしておこう。


 まずは「渡り」のこと。春に日本に渡ってきて子育てをして、秋に越冬地となる東南アジアなどに帰る鳥を「夏鳥」と呼び、冬場にシベリアなどの北の繁殖地から渡ってきて日本で越冬する鳥を「冬鳥」と呼ぶ。「旅鳥」は渡りの途中で日本に立ち寄り、食事や休憩をして、それからまた北や南に飛び去っていく鳥だ。「迷鳥」は台風などの影響で、本来の生息地や繁殖地から飛ばされて、意図せずに日本にやってきてしまった鳥をいう。


 一方、「留鳥」は一年中国内に留まり、繁殖も日本で行う鳥。「漂鳥」は、季節にあわせて日本国内を移動する鳥を指す。


 本書では、それぞれの鳥について体長の数値も添付したが、鳥の体長は、クチバシの先端から尾の先までを測った長さをいう。尾の長い鳥は大きな体長が示されてしまうため、体幹がコンパクトな鳥では少し違和感をおぼえてしまうこともある。ツルなどの背の高い鳥は、首を伸ばして立ったときの頭頂までの高さ「体高」を合わせて表示することもある。





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