読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
50
kiji
0
0
1189585
0
人生で必要なことはすべて落語で学んだ
2
0
0
0
0
0
0
趣味
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
貧しいけれど豊かに暮らす

『人生で必要なことはすべて落語で学んだ』
[著]童門冬二 [発行]PHP研究所


読了目安時間:7分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 ぼくが子供の頃は、貧乏は一種の罪悪でした。自分が罪を犯したわけでもないのに、貧乏でいることが他人から見ると、
「あの一家は努力が足りないからだ」

 と、特に家長(おやじ)が批判的な目で見られるのです。日常生活でもたとえば買い物に行った時など、この貧しさゆえに随分と屈辱感を味わったことがあります。商売人のほうは、何といっても代金の払いっぷりのいい金持ちを大事にします。ぼくのような貧乏人の小倅(こせがれ)が買い物に行っても、ふんと鼻の先であしらわれます。子供の頃は随分腹を立てました。
「貧乏は罪なのか?」

 と、カミだかホトケだかわからない対象に対し文句を言ったことがあります。しかし、落語に出てくる貧乏人はみんな呑気で、そんないがみあいはしません。特に、長屋に住む人びとは逆に貧乏を楽しむようなゆとりがあります。つまり、
「貧しいけれど豊かに暮らしている」

 という例がいくらもあるのです。

 たとえば落語の「のめる」や「長屋の花見」などはその典型でしょう。「のめる」は、
「この言葉を使ったら、罰金を取る」

 と、“禁句”を設定しておいて、何とかしてそれを言わざるをえないようなシチュエイション(状況・境遇)に、相手を追い込むことに喜びを感ずるという言葉遊びがテーマです。
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:2571文字/本文:3102文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次