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雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 日本人が知らない! ユダヤの秘密
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雑学
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第3章 ユダヤの政治・経済

『雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 日本人が知らない! ユダヤの秘密』
[著]佐藤唯行 [発行]PHP研究所


読了目安時間:27分
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3-1 伝統的ユダヤビジネス

〓伝統的ユダヤビジネスは、ユダヤ人が辿った歴史の中で育まれ、大きく成長しました。


〓ユダヤビジネスの3つの特色


 アメリカで花開いたユダヤビジネスを考える際、伝統的ユダヤビジネスという分野に着目する必要があります。これは、歴史的にユダヤ人が深くかかわり、業界シェアの過半を占め続けてきた産業です。


 特色は次の3点です。〓母国在住時から、長年その仕事に親しみ、渡米後もその職業的伝統を継続したもの、〓当初は家内工業の域を超えなかったため、小資本の移民企業家でも参入できた未成熟産業、〓世間から「格下の仕事」とみなされていたために、エリート白人が就きたがらなかった業種です。

〓マイナスをプラスへ転じさせる思考力


 それでは、それぞれの具体例を見てみましょう。


 〓は、宝石、金銀地金取引が有名で、過酷なユダヤ人迫害の歴史と深くかかわっています。ユダヤ人は、迫害・追放のたびに簡単に奪われてしまう不動産・家畜などではなく、容易に持ち運べて隠せるモノに財産を変えておく必要があったことから、次第に金銀宝石それ自体を扱う商売のプロへと転身していきました。これらのモノを加工・研磨する技は、ユダヤ人社会内部で秘密裏に継承されていったのです。


 〓は、ユダヤ移民が渡米後にその将来性に着目し、切り開いた新興産業です。アイデア一発で勝負が決まる玩具はその代表で、メイクアップ用品を扱うコスメチック・プロパー業界も該当します。今から60年ほど前は、機械化に伴う多額の設備投資は不要だったのです。


 〓には、カジノ、遊園地、観光業が該当します。今日では立派な産業ですが、20世紀前半にはエリート白人から白眼視されていました。特にカジノは、マフィアとの癒着ゆえに「いかがわしい」仕事と世間はみなしていたのです。アメリカ資本主義の舞台に遅れて登場した東欧系ユダヤ移民は、こうした仕事に活路を見出そうとしたのです。



3-2 低価格普及品に特化したユダヤビジネス

〓ユダヤビジネスの原点は、常識を常識としないところにあります。発想の転換で、低価格普及品を実現させてきました。


〓常識否定から生まれる発想


 ユダヤビジネスには、低価格普及品に特化した戦略があります。その代表が、世界屈指のパソコンメーカー、デル社の創業社主、マイケル・デルの戦略です。当時パソコン業界では「顧客は常に、最新・最高の機能の機種を求めている」という常識がまかり通っていました。しかしデルは「低価格で、そこそこの性能の機種」のほうが、はるかに多くの顧客から支持されると考えたのです。そこから到達したのは、「独自技術の開発に大金を投じるのは無駄遣い」という判断でした。


 同じ発想は、ユダヤ人が得意とする後発医薬品(ジェネリック医薬品)業界でも見られます。新薬開発には莫大な費用、時間、労力がかかりますが、そこから一切手を引き、特許権が期限切れとなった後発医薬品に特化して、そこで勝負しようと考えたのでした。世界最大級の後発医薬品メーカー、テバ社はイスラエルの企業ですし、ニューヨーク州内の同業社主の多くはユダヤ人です。

〓戸建住宅の量産方式


 アメリカの戸建住宅業界で低価格化の口火を切ったのは、ウィリアム・レビットです。その戦略は、他の業者の住宅を購入できない低所得者層を顧客とするという思い切ったものでした。


 彼はまず住宅の建築工程を分析します。作業工程が27に分けられることに気づくと、作業員を27の班に分け、各自が担当する作業工程だけを教え込んだのです。訓練が終わると、まず最初の作業工程を受け持つ班を、次に第2番目の工程を担当する班というように、次々に各棟の建設現場へ送り出し、作業が完了すると次の現場へ移動させました。これなら未熟な作業員でも、自分の担当作業だけをこなせばよいので、高賃金の熟練工を雇う必要がありません。こうして大幅な経費削減、そして何よりも作業全体のスピードアップが図れたのでした。




3-3 埋もれた価値を見出す

〓他人が目をつけなかったものの中から価値を見つけ出すのも、ユダヤビジネスの特色の1つです。


〓..ジョーの生みの親


 ユダヤビジネスの特色の1つに、「他人が見落としたモノの中に埋もれた価値を見出す」という手法があります。全米玩具メーカー第2位のハズブロ社を、1920年に創業したハッセンフェルド兄弟もそうした手法の持ち主でした。兄弟は元々、繊維工場から放出されるはぎれ布を集めて回る廃品回収業者でした。廃品回収業は、当時の東欧系ユダヤ移民の典型的な民族産業だったのです。兄弟はその後、はぎれ布で鉛筆入れを作り、文具ビジネスへ参入。他の誰もが見落としていたモノから、新たなビジネスの種子を拾いあてたわけです。


 やがて兄弟は文具から玩具へ事業転換を図ります。この時も、「男の子は人形で遊ばない」という当時の玩具業界の常識にとらわれず、手足が動く、男の子向けの兵隊人形を63年に発売しました。

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