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(2021/11/26 追記)

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怒る技術 やさしいだけじゃ、部下は動かない
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ビジネス
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第4章 ジワジワと効く「怒る技術」

『怒る技術 やさしいだけじゃ、部下は動かない』
[著]安藤俊介 [発行]PHP研究所


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36 タイムライン 人生を振り返るグラフで過去をさかのぼり自己分析

 この章では、長期的に行動と意識を変えるテクニックをどう実行したらよいかお伝えします。前の章でご説明したテクニックは即効性があったり、即効性とまではいかなくてもわりと効果が早く出るものが多かったのですが、ここに取り上げるものはそれより時間をかけて実践します。ただ、そもそもアンガーマネジメントは、ある程度時間をかけて怒りを記録していくことで自分を客観視し、変えていこうというものです。言い換えれば、この章こそアンガーマネジメントの真髄でもありますから、くじけずに続けてほしいものです。きっと、いままでイライラしていたあなたが生まれ変わる日が来ますから。


 さて、まずはタイムラインからお話しします。これは、第3章で紹介したミラクルデイエクササイズと反対に、自分の過去を知るテクニックです。アンガーマネジメントは過去のことをほとんど重要視しない中で、タイムラインは例外的です。過去をさかのぼりながら自己分析ができるテクニックです。


 まず、紙にグラフを書きます。横軸は年齢。5、1015……と、5の倍数を自分の年齢を超えるまで等間隔で入れていきます。そして縦軸は102030……と、100までの数を10ずつのピッチで書き入れ、喜びのパーセンテージを表します。このグラフを、プラス・マイナスしながら書き入れて完成させるのです。


 例えば、十歳の時飼い犬が死んで生まれてはじめて悲しい思いをした=10。十四歳、サッカー部キャプテン、バレンタインでチョコレートを五つももらった=80。十五歳で有名進学校を受験して合格したのが人生で最高潮だった=99。二十歳の時、キャンギャルに大失恋をしてどん底まで落ちた=1。でも、二十五歳でそこそこいい会社に就職して浮上の兆し=80。三十歳前年、職場の人間関係に悩んで転職。彼女とも別れた=30。三十五歳は適当にラクしてそれなりに働いた=50。いま三十九歳、独身。彼女いない歴十年。まあ人生こんなものかな=60。というふうにエポックメイキングとなった出来事も書き入れ、折れ線でも波線でもいいのでグラフを完成させましょう。


 何が楽しかったとか、何が楽しくなかったとか、何が得意だったとか、人生のピークは何歳できたかとか……。重要なのは、いつがピークで、何があったから楽しかったのか。どういう出来事の時に嬉しくて、何に傷ついたか。どういう出来事でどういう感情が出てくるのかをはっきり知ることができます。


37 プレイロール 憧れの人になりきることで動作から自分のモノにしていく

 プレイは演じる、ロールは役割の意味です。プレイロールは、自分が理想とする、あるいはなりたいと憧れている人間をイメージしてそれを演じるテクニックです。


 自分がこのテクニックを実践してアンガーマネジメントをする時、例えば「この芸人さんみたいに切り返しができたら場が盛り上がるだろうな」と思ったら、その芸人さんをよく研究する。ブラックジョークが多いなとか、必ず決まり文句を言うなとか。そして、その人になりきってみるのです。


 プレイロールで思い出すのは、テレビで大人気だった『龍馬伝』。日曜日の夜九時になると、ツイッターのタイムラインが龍馬だらけになっていたものです。ドラマを見た人がこぞって「明日から仕事ぜよ」「風呂入って寝るぜよ」と、龍馬になりきってつぶやいていました。異様な空間ではありましたが、龍馬口調だったせいか、すごくモチベーションが高くなっていましたよ。これはまさにプレイロールです。


 (ごう)(ほう)(らい)(らく)な龍馬に憧れるなら、月曜日の朝にはへこたれてしまうのでなく、普段から龍馬になりきってドラマの中の決め台詞(ぜりふ)や特徴的な表情や動作まで真似するのです。これを続けることで、最初は単に龍馬になったつもりだった口調や行動が、だんだん自分のものになってきます。自分がこういうふうに見られたいと思う人の真似をしたら、似てくるのです。ですからビジネスパーソンであれば、歴史上の人物でもいいし、映画の主人公でもいいし、上司、社長でもいいと思います。尊敬する人の話し方、表情、立ち居振る舞い、果てはコーヒーの飲み方やネクタイのセンスまで真似てみましょう。


 私が若い頃参考にしたのは、ジェリー・サインフェルドという九〇年代を代表するアメリカのコメディアンでした。日本でも『となりのサインフェルド』というDVDが出ていますが、いろんな皮肉を言われても、何を言われても、軽いジョークで返せる。お客さんを笑わせるのだけれど相手を鼻で笑うような感じがあって、それでいて知的で、こういうふうにできたらいいなと思ったのです。

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