読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン
0
50
kiji
0
0
1191106
0
改訂版 可能世界の哲学 「存在」と「自己」を考える
2
0
1
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
第4節 法則と因果

『改訂版 可能世界の哲学 「存在」と「自己」を考える』
[著]三浦俊彦 [発行]二見書房


読了目安時間:8分
この記事が役に立った
1
| |
文字サイズ

因果とは何か


 法則にはさまざまなものがあります。法則とは、特定の人や物についての事実を表わす命題ではなく、一般的な命題でなければならないということは、たぶん誰もが認めるところです。一般的な命題とは、量化文、とりわけ全称量化文で表わされる命題のことです。そう、法則とは、「すべての何々は〜である」という、全称命題なのです。


 それでは、全称命題ならば必ず、法則でしょうか。どうもそうではないように思われます。「いかなる物質も光速を超えて移動できない」とか「万有引力は距離の二乗に反比例する」「人間はみな死ぬ」「塩は水に溶ける」とかいった全称命題は確かに物理学法則や生物学法則、化学法則だと解することができますが、一方次のような命題Ωはどうでしょう。「いかなるサソリも、大理石のベンチの上に20分間以上とどまることはない」


 Ωは紛れもなく全称命題です。しかしこれがかりに正しいとしても、法則であるとは思われません。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
1
残り:3403文字/本文:3807文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次