読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/9/29 UP)

犬耳書店は、姉妹店のRenta!(レンタ)へ統合いたします。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
50
kiji
0
0
1191118
0
改訂版 可能世界の哲学 「存在」と「自己」を考える
2
0
0
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
第14節 様相主義――悪循環の患い

『改訂版 可能世界の哲学 「存在」と「自己」を考える』
[著]三浦俊彦 [発行]二見書房


読了目安時間:9分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ

言葉による世界制作


 現実主義とは、この現実世界に存在するものだけが存在のすべてであるという常識に基づいて、現実世界の中の資源だけで全可能世界を構成しようとする立場でした。しかし現実世界の中に何が存在すると認められるか、ということをめぐって、古くから、「実念論」と「唯名論」という二つの立場が対立してきました。


 大まかに言えば、この世にはあの山やこの椅子やあの人やこの細胞片や分子・原子の一個一個のような個物だけが存在すると主張するのが唯名論であり、個物に加えて山そのものとか椅子そのものとか性質とか命題とかのような普遍的実体の存在も認めるのが実念論です。この二つの気質に対応する形で、可能世界の本性についての現実主義も、唯名論的現実主義と、実念論的現実主義とに分岐することになります。


 唯名論的現実主義の中で最も自然に考えつく理論は、可能世界とは、言葉による構成物だ、というものでしょう。可能世界とはしょせん現実世界の人間が語ったり書いたりする理論で作られたものだ。とすれば、可能世界は個々の言葉の集合ということでよかろう、と。

この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:4008文字/本文:4472文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次