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改訂版 可能世界の哲学 「存在」と「自己」を考える
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生き方・教養
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第16節 現実主義の限界

『改訂版 可能世界の哲学 「存在」と「自己」を考える』
[著]三浦俊彦 [発行]二見書房


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現実主義者のジレンマ


 各種の現実主義のジレンマがこうして明らかになりました。異論のない実在対象だけを使って可能世界を供給しようとするとどうしても過不足が生じ、過不足なき可能世界の目録を入手しようとすると基本概念としての様相を持ち込まざるをえなくなる。そして様相というものは、第1章に見たように、曖昧でわけのわからないものであり、それをこそ可能世界の概念によって消去できるだろうと期待されていたのでした。その様相が可能世界の定義に復活するという循環論は望ましいことではありません。


 おそらく、最善の現実主義的可能世界論の方針は次のようにでもなるでしょうか。まずできるところまで組み合わせ主義のような自然主義でやってゆき、どうしようもないギリギリのところで命題や性質のような様相に訴える、そして様相の出番を最小限にとどめて、循環定義は無害である(むしろ可能世界の道具性を示すので有意義である)と弁明する。


 しかし、循環定義が必ずしも役立たずだというわけではないにせよ、循環を犯さないような競合理論がある場合には、循環を含む理論に固執する動機は薄くなってしまいます。

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